内容説明
厳しい時代に雇用を支えるのは既存産業の進化した現場である。そして、企業はリスクとチャンスを冷静に見極めなければならない。環境問題、安全対策など、地球規模でさまざまな制約に直面する今日、日本企業の強みはどのように活かせるのか。現場と産業が目指すべき道を示す。
目次
なぜいま「人工物の複雑化」を論じるのか
第1部 基礎編―複雑化の論理(複雑化分析のフレームワーク;人と人工物の分業と協業;複雑設計のシミュレーション分析;アーキテクチャ研究再考―アーキテクチャの動的プロセス分析;「複雑化問題」への多元的対応―制御論の枠組みをヒントに;人工物の複雑化と設計プロセス―エレキ・メカ・ソフト設計の統合化へ)
第2部 応用編―複雑化対応の諸相(家電と自動車―複雑化と開発支援IT;電子部品―製品開発プロセスにおけるCAEと品質工学;デジタル複合機―志向性の異なる複数機能の統合;複合加工機―複雑性に対応する技術融合とコーディネーション;電源管理―省電力化のためのシステム開発;船舶開発と造船産業―大型人工物の制約とビジネス・システムの不確実性)
「複雑化時代」の企業と産業―「ややこしい設計」を強みにできるか
著者等紹介
藤本隆宏[フジモトタカヒロ]
東京大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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