IT時代と国際経済システム―日本国際経済学会の成果を踏まえて

IT時代と国際経済システム―日本国際経済学会の成果を踏まえて

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  • サイズ A5判/ページ数 312p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784641161627
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C3033

出版社内容情報

日本国際経済学会第60回大会記念出版。学会の総力を挙げて,21世紀の視点から,
新しいトレンドと その国際取引環境への影響や新しい国際経済システムについて
広く論じるとともに,学会の問題意識 の変化を踏まえ,今後の研究課題を提示する。
研究者の必読文献である。

第1部 IT時代における経済取引環境
 第1章 メガ・コンペティション=安保哲夫
 第2章 グローバル・スタンダード=板垣文夫
 第3章 IT革命・e-コマース=鈴木典比古
 第4章 電子決済・e-マネー=伊田昌弘
 第5章 IT時代における超国籍企業=夏目啓二

第2部 新しい国際経済システム
 第6章 資源・環境と国際経済システム=和気洋子
 第7章 東アジアの地域経済協力と日本の戦略=山澤逸平
 第8章 新しい国際貿易・投資システム=遠藤伸明
 第9章 移行経済と経済開発=阿部清司
 第10章 国際経済システムとナショナル・インタレスト=関下稔

第3部 日本国際経済学会の成果
 第11章 戦後日本経済の復興と国際経済=土屋六郎/他

内容説明

第1部は、IT時代における新しい国際取引形態、新しい国際市場形態、新しい国際競争形態、新しい企業組織形態を念頭に執筆されている。最近の新しいトレンドの中で、ITがこの21世紀初頭から10年・20年でどのように国際経済取引の環境を変えていくのか、そしてその環境の変化が、国家・企業・家計の行動やその相互作用にどのように影響するのかが展望される。第2部は、「新しい国際経済システム」について、21世紀のはじめの四半世紀あたりを見つめ、1国では対処しきれない世界全体(グローバル)と地域(リージョナル)のシステムについて展望する。グローバル化の波に国家の役割が埋没する危険と国家のアイデンティティを維持する問題など、新たな国際的なシステムの構築が問われている。第3部は、学会で展開された議論(共通論題・自由論題)や学会における問題意識の変遷を中心に、国際貿易、国際投資、発展途上国、国際通貨制度、地域経済などのテーマでまとめている。学会の活動成果を振り返ることで、国際経済学の本流として普遍的な考え方が明確となり、新たな問題を考察する際に役立つ重要なヒントが歴史に学ぶことで浮き彫りにされるであろう。

目次

1 IT時代における経済取引環境(「メガコンペティション」の中の3つの競争・市場形態―市場主義、協調的組織主義、規制的組織主義;ITグローバル・スタンダードの問題構制;IT革命と国際経済学―カタストロフィ・プロダクト・ライフ・サイクル ほか)
2 新しい国際経済システム(資源・環境と国際経済システム;東アジアの地域経済協力と日本の戦略;新しい国際貿易・投資システム ほか)
3 日本国際経済学会の成果―問題意識の推移(戦後日本経済の復興と国際経済;南北問題;国際通貨制度の変遷と改革―IMF体制から国際金融アーキテクチャーへ ほか)