内容説明
民法典の体系を、日常生活上身近に生ずる問題という視点から、所有、契約、不法行為、家族の4分野に整理し、民法の基本原則とは何か、それらが社会の発展につれてどう変化してきたかなどを、具体例と絡めながらわかりやすく解説する。初学者がまず民法全体を大きく捉えるために最適の書。
目次
はじめに(民法;民法上の権利 ほか)
第1部 所有(所有権;所有権以外の物権 ほか)
第2部 契約(契約の意義;代理 ほか)
第3部 不法行為(過失責任と無過失責任;中間責任 ほか)
第4部 家族(結婚;婚姻 ほか)
著者等紹介
川井健[カワイタケシ]
昭和2年8月23日に生まれる。昭和28年東京大学法学部卒業。現在、一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅうごん
1
難しい法律の勉強を始める際に手にした本。 テキストではなく、短く分かり易い区切りで読み進めて行ける。入門用としておすすめ。2回読んだ。
まいみ
1
所有・契約・不法行為まで読了。パンデクテン方式を崩した書き方。過去に書かれた川井先生の放送大学テキストを加筆修正した本です。初版第1刷は誤植が多くリコール対象。第2刷も多少の誤植が見受けられます。日常でもイメージがつきやすい事例を交えながら、論点トピックごとにまとめられている。深い学説はなく、一部ですが、川井先生が当事者に当たったエピソードも書かれていています。これ一冊で民法をひと通り見渡せるわけではないですが、ほんの「さわり」にはなると思います。一般向けかと。口語体でわかりにくい箇所もあると感じました。2015/01/04