欧州統合とフランス憲法の変容

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欧州統合とフランス憲法の変容

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  • サイズ A5判/ページ数 370p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784641129207
  • NDC分類 323.35
  • Cコード C3032

内容説明

フランスには、国家主権を保持して近代国民国家の憲法伝統を維持したいと願う反面、欧州統合の主要な担い手として主権の移譲等による憲法変動を容認せざるをえないというジレンマがある。最近のフランス憲法改正や憲法論議の動向には、主権論と人権宣言の母国フランスのジレンマが、如実に現れているといってよい。そして、このような憲法状況の検証は、ヨーロッパ諸国のみならず、近代立憲主義の嫡流にある日本の憲法研究にとっても、最良の研究対象となっている。そこで、日本の主なフランス憲法研究者が一堂に会して共同研究会を組織し、欧州統合下のフランスにおける憲法変動を多面的に検討した。

目次

第1章 主権と統合構造(国家主権とフェデラシオン―EU統合プロセスの憲法学的把握をめぐって;欧州統合と憲法改正;欧州統合下の意思形成と「国民主権」―欧州議会・欧州議会選挙を素材として ほか)
第2章 条約と憲法(欧州統合に関わる諸条約と憲法院;EC法の優位と憲法の対応―フランスとドイツ;フランス法秩序と条約―欧州の法と国内法との「調整」をめぐって ほか)
第3章 人権論の新展開(最近のフランスにおける人権論の変容―公の自由から基本権へ;一九九〇年代フランスの出入国管理法制―「憲法化」および「共同体化」の問題をめぐって;男女平等を推進する平等概念 ほか)

著者等紹介

中村睦男[ナカムラムツオ]
北海道大学長

高橋和之[タカハシカズユキ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授

辻村みよ子[ツジムラミヨコ]
東北大学大学院法学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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