内容説明
誰を対象とする制度か、給付されるのは何か、その費用は誰が払っているのか、誰が責任をもって運営しているのかなど、1つの制度の構造がつかめたら、比較しながら別の制度を学ぶことにより、立体的に理解することができる。2011年中の法改正・最新のデータに対応した第9版。
目次
序章 社会保障の見取り図
第1章 医療保険―病気やけがをしたら
第2章 生活保護と社会福祉制度―人らしい生活を保障する
第3章 介護保険―介護サービスを利用しやすく
第4章 年金―老後の生活費は
第5章 雇用保険―失業したら
第6章 労働者災害補償保険―働く場でけがをしたら
第7章 社会保険と民間保険―2つの保険、その特徴は
第8章 社会保障の歴史と構造
著者等紹介
椋野美智子[ムクノミチコ]
1956年大分県生まれ。1978年東京大学法学部卒業後、厚生省入省。同年日本社会事業大学社会福祉学部教授。現在、大分大学福祉科学研究センター教授
田中耕太郎[タナカコウタロウ]
1950年山口市生まれ。1974年京都大学法学部卒業後、厚生省入省。1995年山口女子大学(当時)社会福祉学部教授。現在、山口県立大学社会福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むとうさん
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一時期生活保護ネタが盛り上がっていたこともあって少しお勉強し直し。さすがに盛んに改訂されているだけあって、後期高齢者医療の問題や東日本大震災後の労災・失業保険の問題などについても触れてある。年金にしろ健康保険にしろもう少し統合できるものなら統合してしまえとも思うのだけれど、モレや負担公平化の観点から見ると意外と大事なのだね。ただ語りかけてくるような口調が鬱陶しかったり、福祉関係の仕事に就く人を主要な読者対象としていることもあり「基本的に」制度の礼讃だったり、内容はともかく「本」としてはあまり好きではない。2012/06/13