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はじめてのEU法

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641048164
  • NDC分類 333.7
  • Cコード C1032

出版社内容情報



庄司 克宏[ショウジ カツヒロ]
著・文・その他

内容説明

EU法を知ればEUと世界がわかる!国家でもない、連邦でもないEUとはどんな存在なのだろうか。EUの法制度や裁判例から、多国間の経済連携のあり方を知ろう。

目次

第1部 EU法を支える原則―スプラナショナルな統合をめざして(ヨーロッパ統合とEU法;個人が裁判所でEU法を使えるということ―EU法の直接効果;EU法と国家主権の調整―EU法優越とその限界)
第2部 EU法とはなにか―トランスナショナルな法空間の構築(トランスナショナルな法空間―域内市場;物・人・サービス・資本の自由移動;トランスナショナルな自由競争―域内市場とEU競争法;単一通貨ユーロの仕組み)
第3部 トランスナショナルな課題とEU法(EU市民権と外国人;物の自由移動と契約法;人の自由移動と刑事司法協力;域内市場と環境保護)
第4部 EUの統治機構―スプラナショナルな機能(EUの権限と諸機関;EU立法と民主主義の赤字;EU行政の仕組み;EUの司法制度)

著者等紹介

庄司克宏[ショウジカツヒロ]
1957年和歌山県生まれ。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授(ジャン・モネ・チェア)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masabi

16
独仏の和解に始まり今や5億人の市場を擁するEU。国民国家と超国家組織の中間に位置し、それだけに国民国家の主権との兼ね合いがEUに微妙な舵取りを強いている。EU法の優越が定められる一方で、EU法ですら撥ね付ける国民的一体感の存在や補充性の原則とEUを制限する法原則がある。金融危機への備え、経済政策と金融政策の結合、各国の難民受け入れの平準化など解決すべき課題も多い。しかし、EU市民としてのアイデンティティーといった国民国家を超える鍵も見受けられる。2016/07/19

GASHOW

7
ユーロが使われるようになったのが2002年から。欧州5億人の国民性の違う人々を経済という目的でつながっている。「スプラナショナル」と「トランスナショナル」という超国家と各国家のバランスがむずかしい。自由経済と国民の保護の筋が通っている。厳密にルールを適用する場合と規模により見逃すこともあり当事者でないとわかりにくいだろう。GOOGLEも検索結果について権利侵害の判決がでた。個人データは国民保護の観点で重要となっている。EUの難しさは、彼らの視点を知ることが必要なようだ。EUは今後も維持できるのか。2016/04/25

Haruka Fukuhara

5
入門として非常に読みやすく、全体像をざっくりとつかめた気分になりました。著者によるEU法の次のレベルの本もあるらしいので(2冊組)、次はそちらを手に取ってみたい。2017/06/25

ただの人間

1
(さすがに補遺は出されているものの)Brexit前の出版なのが惜しいが、平易な語り口でEUの成り立ちや組織体系、EU法の機能について論じられている。すべて理解できたとも言い切れないが、市場統合など一定の目的は明確で、国際法ともまた一味違う独特の法分野であることは感じられた。2021/10/30

Sherlock Holmis

1
Brexitが近いので読む。EUの掲げているヒト・モノ・カネ・サービスの自由移動や、文明的な価値(環境保護とか健康保護とか)を目指す政策が具体的な法制化のレベルでどのように担保され、実現しているかがわかる。2019/02/17

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