内容説明
新たな歴史観・文化論構築のために―もの「遺跡・遺構・遺物」を「見ること」「捉えること」とはどういう行為か。見る主体と対象の間に介在する問題とは何か。製作された当時の世界観の中でものに付与された「意味」をどう捉えるのか。認知・認識論を基に考古学資料の意味を読み解く方法を提示する。
目次
第1章 見ることの問題(認知の誤謬;分類するということ)
第2章 進化・発展か、変容か(発展の論理;私たちはどのようにして人間になったのか;接触による文化変容)
第3章 「世界」のなかで、ものの意味を捉える(律令国家(論理・記号的世界)
位相分類・魂・儀礼(象徴的世界1)
魂の諸相
神話を生きること(象徴的世界2))
第4章 考古学資料をどのように解読するのか(旧石器時代の「環状集落」;縄文時代の「環状集落」;縄文土偶;銅鐸)
著者等紹介
竹岡俊樹[タケオカトシキ]
1950年京都府生まれ。1973年明治大学文学部考古学専攻卒業。1980年筑波大学歴史人類学研究科博士課程単位取得退学。1984年パリ6大学博士課程修了。パリ6大学博士(先史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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