内容説明
遺跡から出土する陶磁器は歴史資料「考古学陶磁器」として、遺跡との関係で地域・時代・階層の情報をその身にまとう。本書はそれら資料に基づいた多様な研究法と新鮮な論点から語られる生活文化史のシリーズ第七巻である。
目次
元時代青花陶磁器黒斑の画法分析
中国・明代の陶磁器国内流通―景徳鎮窯といくつかの有力地方窯
ソウル・漢陽都城内遺跡出土の朝鮮時代陶磁器―その流通消費をめぐる基礎的研究
中世袋物の系譜―威盛財としての唐物陶磁器瓶類の展開
福建省〓(しょう)州窯の研究―〓(しょう)州窯陶磁と「茶人の都・堺」の茶の湯
広域展開した瓦器―奈良火鉢・風炉について
中野遺跡出土の貿易陶磁器と中世後期京都産土師器―中世丹後府中の考古学的解明に向けて
中世陶工の労働形態に関する一試論―瀬戸窯と東濃窯のロクロピットを題材に
備前焼の徳利
佐賀藩内における鍋島焼の使用〔ほか〕
著者等紹介
佐々木達夫[ササキタツオ]
1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科考古学専門課程博士課程単位取得退学。金沢大学教授、同学評議員・埋蔵文化財調査センター長を経て、金沢大学名誉教授、古代学協会理事、日本考古学会評議員、石川県埋蔵文化財センター評議員。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。