出版社内容情報
江戸文化を選択的に受容し,独自な文化を築いた利根川文化圏を考察しつつ,興味深い人物像を掘りおこす。 目次 河川水運と文化 赤松宗旦と『利根川図志』 『利根川図志』をめぐる人々 「下総国学」と宮負貞雄 大原幽学と「下総国学」
内容説明
近世において、流入する江戸の文化を選択的に受容しつつ独自な文化を築いたのが関東の利根川流域である。本書は、それらの「利根川文化圏」ともいうべき流域風土について丹念に考察しながら、知られざる多くの興味深い人物像を掘りおこしている。
目次
第1章 河川水運と文化(利根川水運と文人往来;「人物誌」にみる地方文人;文人墨客「来遊」の意義―国学者高田与清の旅を例として)
第2章 赤松宗旦と『利根川図志』
第3章 『利根川図志』をめぐる人々(『利根川図志』に画いた絵師たち;『利根川図志』とシーボルト;『利根川図志』編述の助力者たち;『利根川図志』の販売と購読者層)
第4章 「下総国学」と宮負定雄(草莽の国学「下総国学」について;草莽の国学者・宮負定雄―著作からみたその生涯;宮負定雄の著作;下総における一村方地主の農業経営―国学者宮負定雄家について)
第5章 大原幽学と「下総国学」(大原幽学門人層の社会的性格;大原幽学と宮負定雄)
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- 星の旗【上下 合本版】 角川文庫