車窓の風に吹かれて―作家たちの鉄道旅

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  • サイズ 46判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784635822817
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0095

内容説明

13人の「書き手」が綴る懐かしの鉄道旅の記録。

目次

北陸へ、各駅停車で駅前散歩(泉麻人)
九州、初めて訪れた母の故郷(梯久美子)
ラストラン間近の「日本海」で青森へ(島尾伸三)
凍てつく大地とふたり旅(酒井順子)
単行列車で陰陽の脊梁をゆく(森見登美彦)
金沢から南下して、紀伊、そして山陰・山陽へ(町田忍)
晩夏の高原を巡る。蔵王の秘境駅をいく(えのきどいちろう)
信州、おらほの鉄道をゆく(玉村豊男)
富士山麓、ぐるり一周。鉄道富士講の旅(松尾スズキ)
秘境「遠山郷」をめざし、秘境駅と未成線をたどる(今尾恵介)
花輪線途中下車の旅(北尾トロ)
「SL銀河」の旅路 宮沢賢治の描いた“理想郷”を走る(川本三郎)
汽笛、甘酒、青春の記憶(池内紀)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うっちー

54
廃線は運行時の地図を掲載して欲しかったあ2021/04/12

ホークス

40
2012〜18年の雑誌『旅と鉄道』に掲載された13編の紀行文。森見登美彦氏による「姫路→益田一両列車の旅」が印象的。雪の降りしきる知らない土地をゴトゴトと揺られて行く旅。鉄道だからこその寂寥感が、生きる虚しさとシンクロする。泊まった温泉津の鄙びた風景がこの気分に合っていた。故池内紀氏も書いている。夜のホームに入線してくるSLに対して「異様な鉄のかたまりが、イキモノのような息づかいをしている」と描写し、ちょっと怖いと感じた。初めての駅で降り、不安な気持ちで歩いている感じが好きだ。またフラフラ行きたい。2022/10/16

forest rise field

32
現役で走ってる時は乗らなかったのに、いざ無くなると乗りたくなるのが鉄道だ。大阪〜青森の寝台列車日本海など乗っておけばよかったと後悔しながら読み進めた。北海道〜九州と13人の書き手が描く紀行文。また行きたい場所が増えた。何も考えずボーッと列車に乗り、あての無い一人旅をしたくなった。2023/07/26

24
ガタゴト揺れる電車でのんびり旅することが特別になってしまった昨今。読んだ人みんな、アーこういう日がまた早く来るといいなあってなる良書。モリミーは酒のんでるばっかりで、ゆるくてよかった。池内紀せんせい、酔っぱらった女のおしゃべりは聞き苦しいとおっしゃいますが、酔っぱらった男による害は比べ物にならないほどひどいんですわ。まあ分かり合えないことはあるから仕方ない。紀せんせいのご冥福をお祈りします。2023/01/02

mame

9
気になる人のパートだけつまみ読み。冬の道東や九州に行きたくなった(広)2023/08/28

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