旅鉄BOOKS<br> 鉄道写真が語る昭和

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鉄道写真が語る昭和

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  • サイズ A5判/ページ数 175p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784635820356
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0065

内容説明

膨大なアーカイブから厳選した懐かしい「昭和の鉄道風景」を多彩なエピソードとともに紹介。

目次

第1章 戦前の懐想(1926‐1944)(真夜中に運行された「女給電車」(南海鉄道難波駅)
駅前広場に建った善通寺師団の凱旋門(予讃線高松駅) ほか)
第2章 昭和20年代の懐想(1945‐1954)(600万人を帰郷させた「引き揚げ列車」(大村線南風崎駅)
屋根も客で鈴なりの「買い出し列車」(総武本線日向駅付近) ほか)
第3章 昭和30年代の懐想(1955‐1964)(ホームの立ち売りは歩く楽器屋さん(東海道本線浜松駅)
行き止まり線全通で“待ちぼうけ”解消(久大本線日田駅) ほか)
第4章 昭和40年代の懐想(1965‐1974)(自然と戦う“高原のポニー”C56形(小海線甲斐小泉駅)
豪雪を越えてきた新幹線の雪落とし(東海道新幹線名古屋駅) ほか)
第5章 昭和50・60年代の懐想(1975‐1989)(初V「赤ヘル軍団」を駅に迎えた大群衆(山陽新幹線広島駅)
3000人が別れを告げた最後のSL(室蘭本線岩見沢駅) ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

45
「線路は続くよ どこまでも」そんな神話が信じられていたのは、一昔も前。今では廃線の報が、ほんのひととき嘆かれるだけのご時世となりました。昭和の戦禍を縫いながら、国民の悲喜こもごもに汽笛で応えてきた鉄道。そんな鉄道にまつわる時事ニュースを、貴重な写真と振り返る懐古旅。在りし日の活気が、今日の私の活力となる。昭和のいい日、旅立ち。【拝借本】2018/04/09

クラムボン

17
昭和の時代が、37枚のモノクロの鉄道写真で再現された。どれも甲乙つけがく、昭和の時代に暮らした人々の息遣いを感じる。…とは言え、戦前から終戦直後の写真が良い。昭和14年大阪駅から戦地へ向かう吉本の「わらわし隊」 車窓から半身を覗かせてのカメラ目線が決まる一枚、さすが芸人。終戦直後の「買い出し列車」 総武本線の日向駅付近を東京方面に戻る乗客。客車の屋根の上に群がり、屋根なし貨車もすし詰め。昭和37年の新宿駅。ドア近くの乗客を押し込む学生の「尻押し部隊・はがし屋」。近隣大学の鉄道研究会が代々引き継いだそうだ。2021/09/12

フリスビー

8
戦前の南海「女給列車」から「国鉄解体」まで、象徴的な写真を歴史背景や習俗とともに振り返るとても優しさに満ちた本です。母はけっこう最近まで電車のことを「汽車」と言っていました。きっと故郷から東京に汽車で働きに出たことがそう言わせたのでしょう。私は、鉄道のような重要なインフラは国有であるべきだと考えています。だから新しい国鉄ができることを願っています。この本を読んで、「上野発の夜行列車降りた時から 青森駅は雪の中」という歌詞が浮かぶのは、そう思っているのが私だけではない現われのような気がしてなりません。2018/04/18

hitotak

7
戦前から国鉄解体までの鉄道関連の写真集。駅舎や車両だけでなくホームや車内、駅前広場などの写真もあり、懐かしいというよりも珍しい写真が多い。戦地から帰ってきた郷土部隊を迎える凱旋門、復員兵がホームで赤旗を振って歌う、貨車や屋根上まで鈴なりの人を乗せて走る買い出し列車など、戦中戦後の写真は特に見ごたえがある。スキー板やリュックに風呂敷包み、荒縄で縛った商売品など、乗客たちはみな大荷物を抱えているのも時代を感じる。そういえば近年重いものを苦労して運ぶこと自体がなくなったなあ。2018/04/27

Ryuji

6
★★★★☆昭和の鉄道の風景をそのエピソードと共に紹介した本。一口に昭和と言っても戦前から国鉄解体までの約60年を綴った本、私自身は昭和の生まれですが、頭の中の記憶に残っている「昭和」は50年頃以降で「昭和」の最後の頃しか知らないので懐かしいというより物珍しさの方が多かった。特に昭和37年の写真で新宿駅の「尻押し部隊」とか「はがし屋」を撮ったものがとても印象的、こんな学生バイトがあったんだな~という感じ。2018/05/26

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