内容説明
本書は、著者の1990年代の仕事のうち、主に巨大城下町・江戸の社会=空間構造に関する研究を中心にまとめた論文集である。
目次
第1編 表店層(振売;表店と裏店―商人の社会、民衆の世界)
第2編 市場社会(日本近世の巨大都市と市場社会;肴納屋と板舟―日本橋魚市場の構造的特質;芝金杉町組魚問屋仲間と雑魚場)
第3編 寺院社会と藩邸社会(都市民衆世界の歴史的位相―江戸・浅草寺地域を例として;加賀藩江戸藩邸の火消組織について;都市と農村、社会と権力―前近代日本の都市性と城下町)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cebecibaşı
1
史料がガンガン引用されるし、史料用語がゴンゴン出てくるし、分析概念用のタームも少なくとも自分の認識とはかなりズレがあるので、内容をきちんと理解するのがかなり難しかった。それに加えて、扱われている話題が非常に細かいため、内容のイメージを掴むことにも非常な困難が伴う。しかしながら、都市社会の構造を分析する上で、豊富な視角を提供しており、他地域の都市を研究する人たちにとっても価値のある一冊と言える。2020/04/15
天婦羅★三杯酢
0
当時世界最大だった都市、江戸を論じる浩瀚な本であるから、内容も多岐にわたる。正直一読ではエピソード的な部分はともかく、この本を貫く大きなテーマをちゃんとした形で説明するのは難しい。今後手元に置いて玩味熟読していきたい。2015/07/01
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