内容説明
僕らは敷かれたレールの上を走ってきたのか。共通一次世代からみた現代の高等教育と教育システム。
目次
第1章 1960年代生まれは偉かったのか―共通一次試験とパンク・ロック(共通一次世代とは何か―シラケ、新人類と呼ばれて;私の進路選択)
第2章 大学院とは何をするところか―「教育過剰論」再考(はじめに―大学院にかかわる私的経験から(1)
新規大学院修了者の就職状況はどう変わったのか?
大学院にかかわる私的経験から(2)
結論)
第3章 エリート教育はタブーなのか―大衆教育社会とエリート教育(戦後エリート教育はタブーだったのか?;ラルフ・ターナーの競争移動社会と庇護移動社会;中流階級とメリトクラシー;エリートの社会的周流―むすびに代えて)
第4章 大学・大学院の「学校化」は教育システムの危機か―初年次・少人数教育を考える(大学院についての雑感;いわゆる初年次教育について;研究大学における初年次教育―もう一つの意味;カレッジ・インパクト研究の可能性;大学生の学力;教養教育における初年次・少人数教育とは何か―むすびに代えて)
第5章 若者は就労をどう考えているのか:大学生の将来展望とキャリア―溝上慎一先生(京都大学准教授)インタビュー
著者等紹介
山内乾史[ヤマノウチケンシ]
1963年大阪府生まれ。1986年大阪大学人間科学部卒業。1991年同大学院人間科学研究科博士後期課程中退。2009年1月より神戸大学大学教育推進機構/大学院国際協力研究科教授、博士(学術)。専門は教育計画論、高等教育論、比較教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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