内容説明
紀元前から七世紀まで、倭国と呼ばれ中国と通好していたのは、卑弥呼以降も連綿と続いた九州王朝だった―。厳密な史料調査をもとに古代史の数々の矛盾と謎を解きほぐし、近畿天皇家よりも先に九州王朝が存在していたことを明らかにする。長文の書き下ろし「日本の生きた歴史」を新たに加えて、待望の復刊。
目次
序章 連鎖の論理
第1章 邪馬壹国以前
第2章 「倭の五王」の探究
第3章 高句麗王碑と倭国の展開
第4章 隣国史料にみる九州王朝
第5章 九州王朝の領域と消滅
補章 九州王朝の検証―朝日文庫版あとがきに代えて
日本の生きた歴史(二)
著者等紹介
古田武彦[フルタタケヒコ]
1926年福島県生まれ。旧制広島高校を経て、東北大学法文学部、日本思想史科において村岡典嗣に学ぶ。長野県立松本深志高校教諭、神戸森高校講師、神戸市立湊川高校、京都市立洛陽高校教諭を経て、1980年龍谷大学講師。1984~96年昭和薬科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tetsu
1
九州王朝は実在した!その検証は老後の楽しみになりそうです。2012/07/09
MM
0
古田武彦三部作の第二部。「『邪馬台国』はなかった」で邪馬「壱」国九州説を展開し、今回は中国王朝と国交を結んでいたのは九州王朝であり、天皇を擁する大和朝廷は九州王朝を併合した、とする説である。読むと説得力があり、そうとしか考えられなくなる。細部への批判はあろうが、根本的な考え方は受け入れたくなる。そもそも「あり得ない」というような考え方ではないと思うんだけどなあ。2016/12/27
ひるねこ
0
★★★☆2011/10/22