中枢神経系 古代篇―構造と機能 理論と学説の批判的歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 489p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622085843
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C3047

出版社内容情報

いつから人間は「脳」や「神経」に注目し、自分の思考や行動を支配するものが「脳」に座を占め、「神経」がその働きを伝えると考えるようになったのか。この課題に初めて挑み、古代から19世紀末までの膨大な文献を纏めた世紀の古典的大著をここに公刊。神経学・精神医学はじめ、医学史・科学史・哲学史研究者の座右に置くべき、フランスの碩学が遺した伝説の書である。
「古代篇」では、アリストテレスを中心に、ソクラテス以前からプラトン、ガレノス以後までを描く。1899年にフランスで刊行された書を萬年甫が晩年に「発見」し、精魂傾けた翻訳に、新谷昌宏が後を継ぎ完成させた、渾身の訳業=研究。「中世・近世篇」も続刊。

■ 脳と神経と身体と心を知るための類のない通史
■ 神経学・精神医学・医学史・科学史関係者必備
■ 現在の研究からみた訳者の補足を本文に記す
■ 萬年甫による「ジュール・スーリィの生涯について」を付す
■ 巻末に「参考図書」「人名索引」完備

内容説明

いつから人間は「脳」や「神経」に注目するようになったのか。古代から19世紀末までの膨大な学説を纏め上げた、フランスの神経学者による世紀を越える金字塔的大著を公刊。渾身の訳業成る!

目次

クロトンのアルクマイオン
ホメロスの生理学的心理学とヘロドトスの病態心理学
無神論者ヒッポン
ミレトスのタレス
ミレトスのアナクシマンドロス
クセノパネス
自然学者、エペソスのヘラクレイトス
パルメニデス
アクラガスのエンペドクレス
無神論者、クラゾメナイのアナクサゴラス〔ほか〕

著者等紹介

スーリィ,ジュール[スーリィ,ジュール] [Soury,Jules‐Auguste]
1842年パリの貧しいガラス吹き職人の家に生まれる。名門ルイ・ルグラン高校、サン・ルイ高校を経て、1863年には古文書学校に進んだ。在学中の1865年から国立図書館で働きながら、同時にサルペトリエール病院のヴォアザン、リュイのもとで神経解剖、神経生理学を学んだ。1867年古文書学校卒業後、国立図書館勤務のかたわら『両世界評論』『ル・タン』『フランス共和国』等に執筆。1881年にはソルボンヌ大学で博士号を取得した。同年、時のガンベッタ内閣により国立高等研究院に新設された生理学的心理学講座に就任。1915年逝去

萬年甫[マンネンハジメ]
1923年千葉県市川市に生まれる。1947年東京大学医学部卒。1954年東京大学大学院特別研究生前期および後期課程修了、東京大学助手、1953‐1957年フランス給付留学生として渡仏。1957年東京大学講師。1959年同大学助教授。1960年東京医科歯科大学医学部助教授。1963年同大学教授。1989年同大学を定年退職し、名誉教授。昭和大学歯学部客員教授。東邦大学医学部客員教授。脳解剖学専攻。2011年12月27日逝去

新谷昌宏[シンタニマサヒロ]
1951年山口県宇部市に生まれる。1978年東京医科歯科大学医学部卒。現在、東京都立松沢病院副院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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