出版社内容情報
正に今、憲法について、民主主義について論ずるための本格的入門書。現状況を正確にふまえ、昨今の情勢を見据えた大幅増補改訂版。
樋口陽一『「日本国憲法」まっとうに議論するために[改訂新版]』
いまこそ憲法を語る言葉を吟味しよう――本格的入門書
今こそ憲法を語る言葉を吟味せよ。
日本を代表する憲法学者が、「憲法とは」「人としての権利」「市民としての権利」「第九条」についてなど、5回の授業をするような講義形式でシャープに解説する。
現在、国会をとりまく大きなうねりがあるなか、昨今の情勢を鑑み、
「政権交代」「決める政治と決めさせない政治」「2012 年自民党改憲案の日本社会像」などの項目を新たに書き下ろし、新しい「あとがき」を付けておくります。
憲法と、民主主義について語るための格好の手引き。憲法全文も収録。
憲法の基本理念――「国家」「国民」「個人」「人権」「主権」などについて、どう考えればよいのか、重要なことを解説します。まさに今、法について、民主主義について語るための格好の書。
(*2006年刊の《理想の教室》版(10代の高校生・大学生はもちろん、学ぶ意欲をもつすべての人に開かれた「教える-学ぶ」ためのシリーズ)を増補改訂。
現在のシリアスな状況をしっかりとふまえた加筆改訂が行なわれ、満を持しておくります。)
はじめに
第1章 「憲法」とは ―― 四つの89年
第2章 「人」としての権利(1)―― 個であることの「淋しさ」に耐える
第3章 「人」としての権利(2)―― 自由と・または公正
第4章 「市民」としての権利 ―― 公共社会を自分たちがつくる
第5章 第九条 ――「汝、平和を欲すれば…」
おわりに
あとがき(2015.8)
内容説明
「国家」「国民」「個人」「人権」「主権」など、法について、民主主義について、論じるための重要なことがらを解説。歴史的背景も明晰な言葉で語った本格的な入門書。
目次
第1回 「憲法」とは―四つの八九年(憲法を「確定」するということ;「憲法」を制定するということ ほか)
第2回 「人」としての権利(1)個であることの「淋しさ」に耐える(「個人として尊重される」;「人」権の含意 ほか)
第3回 「人」としての権利(2)自由と・または公正(「公共の福祉」が出てくる条文;「プロパティ」の意味 ほか)
第4回 「市民」としての権利―公共社会を自分たちがつくる(「市民」の権利―主権に参加すること;立憲主義と権力の分立 ほか)
第5回 第九条―「汝、平和を欲すれば…」(主権国家と国際法;国家の主権の相対化 ほか)
著者等紹介
樋口陽一[ヒグチヨウイチ]
1934年、仙台市生まれ。憲法学。東北大学・東京大学・パリ第2大学・パリ第5大学・社会科学高等研究院(EHESS)・フリブール大学(スイス)・上智大学・早稲田大学で教授、客員教授を歴任。その間、1981年に国際憲法学会創設委員となり、現在、同学会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
coolflat
樋口佳之
きなこ
林克也