出版社内容情報
党派抗争に苦しめられ、ついには地中海の上空に消えた、苦渋に満ちた孤独な晩年を伝える新資料。
内容説明
いままで、いく度も奇跡的な生還をはたしたサン・テグジュペリは、1944年7月31日、フランス南部上空への偵察飛行からふたたび戻ることはなかった。〈失業状態〉から、友人たちの尽力によって戦列への復帰が叶い、〈青春〉を取り戻したわずか二ヵ月後のことであった。危険に生き、行動を通じて生を讃えてきたサン=テックスだが、その最後は自殺説まで云々され、多くの謎につつまれている。最終巻である本書には、その最晩年と死をめぐる証言、資料を収録する。