出版社内容情報
1997年から2010年まで、講演、対談、新聞寄稿を纏めた著者初の時評集。思想対立軸が平和から経済問題へと移り、新たな思想が求められる時代の基準点となる1冊。
内容説明
政治の流動化、経済の低迷、変容する家族、ナショナリズムの台頭、若者の生きづらさ、沖縄の重荷、歴史認識、憲法改正など、バブル崩壊以後に現れた現代日本の諸問題を語る、一九九七年から二〇一一年までの時評と講演を集めた一冊。鋭敏な時代認識、原理的な思考、社会科学的な歴史観をもって語られる、小熊史学のエッセンス。
目次
1 (「ポスト戦後の思想」はいかに可能か?―現代日本の転換点;戦後日本の社会運動―プレカリアート運動はどう位置づけられるか;戦争の歴史と向き合う―被害・加害二元論を超えて ほか)
2 (人は独創的でありたいか―社会科学的テーマの考え方;“保守”に吸収されゆく“普通”の市民たち―現代ナショナリズムの実像;孤立がもたらすポピュリズム―ナショナリズムのいま ほか)
3 (起源と歴史―戦後五五年と社会の変動;沖縄アイデンティーの行方―「自立か同化か」を超えて;「沖縄の戦後体制」の終わり ほか)
著者等紹介
小熊英二[オグマエイジ]
1962年東京生まれ。1987年東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、1998年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Koike Katsuya
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kokada_jnet