内容説明
現代に文人画の境地を甦らせた著者が、想いのままに綴った書の真髄。装いも新たに待望の復刊。
目次
第1章 名筆家の書(空海と平安初期の書;道風の憂愁 ほか)
第2章 書百話拾遺(良寛の漢詩;良謙老僧の書 ほか)
第3章 野ゆき山ゆき(明日香の石は乾いたままだ;わたしの観音 ほか)
第4章 書と歩く(文房四宝への憧憬;和紙有情 ほか)
第5章 虚空燦燦(三絶の世界;史邑先生 ほか)
著者等紹介
榊莫山[サカキバクザン]
大正15年(1926)、三重県上野市(現・伊賀市)に一七代続く旧家に生まれる。中学時代に書は松永楳園に、油彩を佐々木四郎に師事。京都大学文学部入学後、学徒動員で終戦を鹿児島で迎える。戦後、書を辻本史邑に、篆刻を梅舒適に学び、日本書芸院展、奎星会展などで度重なる最高賞を受賞。審査員としても活躍。昭和33年(1958)、書壇を退き、「詩書画三絶」の独自の世界を切り開く。また“莫山流”ともいうべき自然体の文体で多くの著作を発表し、読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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