内容説明
ヴィクトリア朝時代のイギリス。勤務先の大英博物館に知らせが届き、カミールは恐怖に凍りついた。愛する養父がカーライル城に捕らわれたのだ。先代の城主夫妻がエジプトで非業の死を遂げて以来、その城には呪いがかかっていると噂されていた。さらに現在の城主は凶暴な性格で、両親は殺されたのだという妄想のもとに世間を恨み、復讐に燃えているらしい。勇気をかき集めて城に赴き、城主の姿をひと目見た瞬間、カミールは奇妙な戦慄を覚えた。獣の顔をかたどった仮面の奥で嘲るような笑みを浮かべ、彼はカミールの手に口づけた。
著者等紹介
グレアム,ヘザー[グレアム,ヘザー][Graham,Heather]
情熱的なロマンスとスリリングなサスペンスの名手として名高い、世界的なベストセラー作家。100冊近い著作は15カ国語に翻訳されている。数々の受賞歴を誇り、雑誌の取材を受けたり、テレビのトークショーに出演したりするなど名実ともに人気を得ている作家である。南フロリダに暮らしている
風音さやか[カザトサヤカ]
長野県生まれ。編集業務に携わりながら翻訳学校に通い、翻訳の道に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
26
子どもの頃、ツタンカーメンの呪いとかドキドキ読んだ世代なので、この作者さんもそうなのかな、なんて思いつつ読みました。…大英博物館に行ったとき、お尻の穴丸出しのミイラが置いてあって、それを撮影したり笑ったりしている観光客を見ながら胸が痛かった。多文化や死者への敬意とか最低限見せてもらいたいと思ったっけ。この本を読みながらそんなことを考えていました。2019/10/25
いぼいのしし
6
エジプト、大英博物館、古城、仮面を着けた伯爵、殺人と面白そうな素材満載なのに、なぜかいまいちだった。2013/03/10