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出版社内容情報
ロザリーは、ポルトガル沖の島ヴォース・ド・マールへやってきた。
島の領主ドゥアルテ・アルド公爵の娘の家庭教師として、
小宮殿と呼ばれる屋敷に住み込みで働くためだ。
初めて会った公爵は見上げるほど背が高く威圧的で、
聞けば、6年前に悲劇的な事故で妻を亡くしたという。
ロザリーは、彼の謎めいた黒い瞳に見つめられるのが苦手だった。
なぜか落ち着かない気分になり、つい生意気なことを言ってしまうのだ。
馴染みのない感情をもてあまし、ロザリーはひとりピアノを弾いた。
夕闇の中、公爵がじっと耳を傾けていることに気づいたとき、彼が言った。
「誰か、愛する男を思って弾いていたのだろう?」
ロマンスの草創期に活躍した、不世出の名作家ヴァイオレット・ウィンズピア。1972年に出版された今作で描かれる、印象的な台詞の数々と美しい描写に彩られたロザリーの初恋は、みずみずしく、そして切なく、読者の心を震わせることでしょう。
ヴァイオレット・ウィンズピア[ヴァイオレットウィンズピア]
著・文・その他
堺谷ますみ[サカイヤマスミ]
翻訳
内容説明
ロザリーは、ポルトガル沖の島ヴォース・ド・マールへやってきた。島の領主ドゥアルテ・アルド公爵の娘の家庭教師として、小宮殿と呼ばれる屋敷に住み込みで働くためだ。初めて会った公爵は見上げるほど背が高く威圧的で、聞けば、6年前に悲劇的な事故で妻を亡くしたという。ロザリーは、彼の謎めいた黒い瞳に見つめられるのが苦手だった。なぜか落ち着かない気分になり、つい生意気なことを言ってしまうのだ。馴染みのない感情をもてあまし、ロザリーはひとりピアノを弾いた。夕闇の中、公爵がじっと耳を傾けていることに気づいたとき、彼が言った。「誰か、愛する男を思って弾いていたのだろう?」
著者等紹介
ウィンズピア,ヴァイオレット[ウィンズピア,ヴァイオレット] [Winspear,Violet]
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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