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内容説明
ロミーは意を決してシャビエルのオフィスに向かっていた。三年前、ロミーはシャビエルと生まれて初めての恋に落ちたが、女性慣れした大富豪に傷つけられただけに終わった。そして今、父がシャビエルの会社の金を横領してしまい、投獄を免れるためにシャビエルに懇願するしかなくなったのだ。会社の受付を無理やり突破し、彼のオフィスに踏み込んだロミーにシャビエルはただ嘲るような笑みを向けた。魅力的だけど、憎くてしかたのないこの男に頼るしかないなんて…。だが、話を聞き終えた彼は、意外にも告訴を取り下げてくれるという。彼の妻となり、子供を産むことを条件として。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
14
劇的な展開はなく割と淡々としているんだけど結構好きなお話。設定もこの作家さんにはよくある家族を救う為の結婚なんだけど、もともとふたりは恋人同士だったのね。ヒロインは愛していると言い、ヒーローは愛していないと答え、ヒロインは同棲を解消して逃げた三年後のお話。愛されていないのにヒーローと結婚というのはヒロインにとって物凄く複雑。でも教師としての仕事に誇りを持ち三年の間に成長したヒロインは頑張ってます。ヒーローも肝心な言葉だけ言わないけど妻に対して気遣いをみせる。逃げた理由を告げるヒロインの切ない台詞にキュン。2014/11/14
じょう
13
3年前、同棲していたヒーローに愛されていないと思い逃げ出したヒロイン。横領した父を救う為にヒーローと結婚。愛してないとか子ども産めとか、どんな酷いヒーローかと思えば意外と一途でまじめだった。女優と取り巻き、学校の生徒等、一波乱起こしてくれるのか！と期待したら肩すかしばかり。気がついたら読み終わっていました。2016/01/12
たまきら
4
3年前に同棲までした男性。彼は父親の上司であり、父は会社の金を横領して…というような設定。ここまではHQにありがちだし、結婚まではなんだかまんまその流れなんですが、そこからえらく男子が良いやつになり、彼女はまじめに仕事をする。そんな日常の様子はHQのドラマを待っているなら拍子抜け、新たな展開を求めているなら意欲的…と感じるのでは。なかなかよくできてます。でも、男子がさっさとひざまづいていれば3年もかからなかったのにねえ。2015/01/15
くろうさぎ
4
再読。何度も読んじゃう一つ。2014/06/22
akiyuki_1717
3
この手のストーリーは沢山の作家さんが書いていますが、基本、事情はどうであれ、罪を犯した家族を罪に問わないようにして欲しいと、元カレや、元夫のところに頼みに行くこと自体がどうなのよって思っちゃうんだよねぇ。全額返済して許しを請うならいざ知らず、返せる当てがないと分かってていくのは、高尚なことを言ってても、結局は自分の体で返すってことでしょう…しかし、ヒーローは鬼畜かと思えば、蓋を開ければメロメロで、毒を吐く登場人物も、大したことはなく、盛り上がりに欠けた感じで終わりました。2016/05/28
