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内容説明
愛する妹を病から救うため、アリッサは大きな賭に出た―結婚だ。亡き祖父の遺産を相続すれば、治療費を捻出できる。だが祖父は、結婚し半年間を共に暮らすことを相続の条件としていた。アリッサは便宜的な結婚に応じてくれる男性を求め、ぴったりの相手を探しあてた。彼と形だけ結婚し、時がきたら離婚する。ところが登記所に着いたアリッサを待っていたのは、“気が変わった”という、花婿役からの伝言だった。呆然とする彼女の前に、威圧的で危険な魅力の男性が現れる。初めて会う彼は言った。「きみが結婚する相手はこの僕だ」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
8
ヒーローが幼い頃に父から背負わされたものが重すぎる。苦労しながらも優しさを忘れず立派に育ったと思う。高圧的で情けのかけらもない祖父に育てられたヒロインは妹を守り救う為にヒーローとの契約結婚に応じたけれど、このふたりが普通に出会って愛し合って結ばれていたらどんなに幸せだったろうと思わずにいられない。誠実でまっとうなふたりが惹かれあいながら傷つけあう構図が辛い。でも復讐ものにしては痛々しさは少ないかも。本来のヒーローは高潔で思いやり深いしヒロインも守るものために戦う気概と優しさがあるせいかしら。よかったです。2015/02/13
MOMO
2
シチリア人の復讐もので、お約束どおりの思い違いの上に嫉妬も絡んだダリオ君の暴言・暴挙はたいがい不快なもの！だからこそ、真実が判明した後の彼の落ち込みようはある種の快感だわ・・・打ちひしがれなさい！落ち込みなさい！報われない愛に苦しめばいいのよ！ あぁ、アリッサちゃんたら、まだ戻ったらだめよぉー！追いかけさせて、跪かせてからでないと、こんな奴、赦してやる必要なんてないんだから！2010/04/03
こえん
2
支配的で暴力も振るった祖父が亡くなり、その遺産を手に入れる必要が発生したヒロインと、ヒロイン祖父が手に入れていた自分の一族の城を取り戻したいヒーロー。ヒロインが金銭を手に入れようとする動機を見誤っていたことに気付いた後のヒーローは、まぁ良かった。だけど、そこまでのやり方が自分でも反省しているように、全くイケてないこと甚だしい。あれだけ追いつめたら、普通は嫌うと思うんだけどな～と、ちょっとヒロインにも疑問が…なぜ許す？2010/02/13
くまた
1
病気になった妹の治療費のために祖父の遺産相続条件である(便宜）結婚を決心したアリッサと遺産である城に執着しているダリオのお話。誰でもいいから結婚すればの条件を付けた祖父の意図がよくわからないが、割と面白かった。お約束の思い込みの強いヒーローだけど、まぁ分からなくも無いし、基本的に皆善人で楽しく読めた。2017/06/12
麻琴
1
真実が判明してからのヒーローはかなり良かった。展開はシチリアネタならお約束の王道。2014/04/19
