内容説明
悪夢にうなされてフィリッパは目を覚ました。見知らぬ男が悲しみに満ちた目で自分を見つめている。ここはどこ?わたしはどうなったの?彼女は結婚式の当日逃げ出して自動車事故にあったという。そして自分の名前も、目の前の夫コラッドのことも思い出せない。「なぜ、わたしはあなたのもとから逃げたの?」「わからない。きみはいきなり結婚指輪を置いて姿を消したんだ」「では、なぜわたしたちは結婚したの?」「それは自分で思い出したほうがいい」コラッドはなぜかフィリッパの過去を話してはくれなかった。彼は、わたしの莫大な財産を目当てにしているのだろうか?だが、彼に触れられたときの心のときめきだけは確かだ。この先どんなことがわかろうと、彼についていってみよう…。




