内容説明
生きるよろこび、9人の知恵。
目次
1 「男が得か、女が得か」ということ―吉行淳之介
2 「迷い深くなる」ということ―遠藤周作
3 「燃えて生きる」ということ―江國滋
4 「生きながら死ぬ」ということ―今東光
5 「ひたむきに生きる」ということ―円地文子
6 「熱しやすいが冷めやすい」ということ―宇野千代
7 「ひとつの道を生き抜く」ということ―三岸節子
8 「苦難を、どう乗り越えるか」ということ―遠藤周作
9 「群れをなさずに生きる」ということ―水上勉
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年徳島市生まれ。東京女子大学卒業。1961年「田村俊子」で第1回田村俊子賞、1963年「夏の終り」で第2回女流文学賞。1973年中尊寺で得度受戒。1987年岩手県浄法寺町天台寺住職に就任(2005年まで。現名誉住職)、敦賀女子短期大学学長に就任(1991年まで)。1992年「花に問え」で第28回谷崎潤一郎賞、1996年「白道」で芸術選奨文部大臣賞、文化功労者となる。1998年NHK放送文化賞、2001年「場所」で第54回野間文芸賞、2002年新作歌舞伎「源氏物語須磨・明石・京」で第30回大谷竹次郎賞、2006年イタリア国際ノニーノ賞、文化勲章受章。2007年比叡山禅光坊住職に就任。2008年坂口安吾賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
35
著者が敬愛した著名人8名との対談。「前書き」より。<この世に数え切れないほどの人間が、今、自分と同じ時を生き、同じ空気を吸い、同じ空を見上げているのだという感動は有難いものである。私は人間が好きだから、小説家になった。私は人間をもっともっと識りたいから出家して仏徒になった。ここに集めた対談のお相手の方々は、私の尊敬する仰ぎ見る人々であり、最も気を許した肉親より親しい人々である。ざっくばらんな話をしているうち、私は心から笑い、胸が展けて幸福感に満たされる>と。遠藤周作との2回の対談に、一番惹かれました。⇒2021/12/21