扶桑社ミステリー
闇へ降りゆく―ストレンジ・ハイウェイズ〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594028466
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ベトナム戦争から生還し、アメリカで再起を果たしたジェスが手に入れた念願のマイホームには、地下室へ降りる階段があった。深く暗い闇へと続く、彼にしか見えない階段が…モダン心理ホラー「闇へ降りゆく」。遺伝子工学の誤算がもたらした、恐るべき鼠との対決を描くSFサスペンス「罠」。スリのビリーが遭った災難をグロテスクに描いた「ひったくり」。サスペンスからホラー、初期のSFまで、ジャンルの枠を超えたベストセラー作家クーンツの傑作集“ストレンジ・ハイウェイズ”から7編をおさめた第2弾。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

35
-闇へ降りゆく- ベトナム戦争から生還したというところがポイントですね。主人公の前に現れる地下への階段。現実だったのか、それとも主人公にしか見えていないのか。実際、殺人を犯しているのか。ラストから新たな話が始まる。 -オリーの手- “スーパーマンもひとりぼっち”。特殊な能力をもっていても、いやもってるからこその苦悩か。 -ぼくたち三人- 新しい人類が、旧人類を始末するが、更に新しい人類が、旧人類を始末した新しい人類を…。悪は繰り返すですかね。こういうの好きです。 2019/11/12

ニミッツクラス

26
00年(平成12年)の税抜667円の文庫初版。米95年のクーンツの作品集を本邦にて3分冊した2巻目。底本順に7短編収録し「オリーの手」と「ブルーノ」が本邦初訳で、他はSFM等雑誌やアンソへの掲載分を改稿してある。本書の表題とした「闇へ降りゆく」はダークサイドへの誘惑。デスノートならぬ“デス地下階段”への扉は善人には見えない。偶然にも鬼畜を一人処分した主人公は次なる処刑の誘惑に…自分ならやってるね。「ブルーノ」は映画ヒドゥン風味のバウンティハンターっぽいオプ物SF。シリーズ化して欲しかったよ。★★★★☆☆2024/07/03

Tetchy

7
最も印象的だったのは最初の「フン族のアッチラ女王」と表題作。前者は植物のような宇宙生命体の侵略物語がどう題名に結びつくのかが興味深く、その趣向に1本取られた感じだ。後者は家に現れる地下への階段というモチーフが秀逸。これこそが主人公の心の闇の深さのメタファーとなっており、人の悪意の底知れなさを仄めかして終わるラストも良い。その他特殊な両手を備えた男の哀しみを描く「オリーの手」、実験で知能を備えた鼠の恐怖を描いた「罠」、異世界から来た熊の私立探偵とその異世界と現世との比較が面白い「ブルーノ」など多彩。2009/07/07

けいちゃっぷ

6
大満足な短編集。70年代のクーンツのSF短編は凄いぜ2008/07/16

シロくますけ

3
「フン族のアッチラ女王」読んでる方が気恥かしくなる脳天気な馬鹿ポジティブさに辟易しながらも読まされてしまう。 「闇へ降りゆく」「地下室には、なにかいる!」テーマの一編。クーンツにしては暗い。 「ひったくり」わかりやすいモダンホラー 「オリーの手」切ないね。 「罠」長編で読みたい。歯が浮く様な家族愛を薄くしてくれれば。 「ブルーノ」B級映画テイスト満載の、ごきげんな一編。 「ほくたち三人」因果応報な掌編。2025/06/10

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