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内容説明
この第5巻の題は『清盛』だが、中身は清盛晩年の3、4年間のことだけである。その全盛を極めるまでに、また極めてから、清盛が行なったいろんな無理や無法がだんだん清盛にはね返ってさまざまに彼を苦しめ、そしてついに彼が壮絶ともいうべき死をとげるところまでを書いた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
筋書屋虫六
3
再読。木下順二が「子午線の祀り」を書いた後に手がけた平家物語を題材にした全9巻の絵本シリーズの5巻目。絵本画家として有名な瀬川康夫の絵が「童画」の域をとっくに超えた芸術性を備えていて、とにかく素晴らしい。瀬川先生、最晩年の仕事だったようです。それにしても清盛の死に様、壮絶すぎる…けど、この筆に掛かると悲惨な死に様が華麗で神々しいものに見えます。2010/11/14
baアタマ
1
1987年。この「清盛」というタイトルの絵巻では作者の意図により清盛の最晩年の4年が描かれる。陽極まれば陰となるの通り、この巻では権勢を誇った平家の崩壊がはじまる。前巻の「文覚」で用いられた誇張の表現が、清盛の病などでも用いられドラマチックに仕上げられている。(賢い忠臣の嫡男重盛が本当は結構乱暴もやったという木下順二さんの後書きにがっかり)瀬川康男さんが富士川の合戦を見開きページで壮大に表現された絵もドラマを盛り上げます。2015/06/05
sekimmer
0
清盛をここから語るかといたく感心す。〈「その車、どこから?」と聞くと獄卒が、「えん魔の庁より、平家太政の入道清盛公をおむかえに。」〉2023/10/14