内容説明
お父さんのクローゼットで見つけた、赤いリボンのついた箱。あのなかには、なにが入っているんだろう？おもちゃ？チョコレート？スケートぐつ？それともパズル？アーサーくんがもらった大切なものとは…。イラストレーター、デザイナーとして活躍する、ボブ・ギルの傑作絵本。
著者等紹介
ギル，ボブ［ギル，ボブ］［Ｇｉｌｌ，Ｂｏｂ］
１９３１年、米国ブルックリン生まれ。ニューヨークでフリーランスのイラストレーター、デザイナーとして活躍したのち、１９６０年に渡英。アラン・フレッチャー、コリン・フォーブスとともにデザイン事務所を立ち上げる。１９６７年に独立し、ジョージ・ハリスンのアルバム『Ｗｏｎｄｅｒｗａｌｌ Ｍｕｓｉｃ』のジャケット・デザインなどを手がける。１９７５年、ニューヨークに活動拠点を戻し、１９７９年には画家のロバート・ラビノウィッツと共にディレクションしたブロードウェイミュージカル「ビートルマニア」が好評を博した
ビナード，アーサー［ビナード，アーサー］［Ｂｉｎａｒｄ，Ａｒｔｈｕｒ］
１９６７年、米国デトロイト生まれ。ニューヨークのコルゲート大学で英米文学を学び、ミラノでイタリア語を習得。１９９０年に来日、日本語での詩作をはじめる。詩集『釣り上げては』で中原中也賞、『日本語ぽこりぽこり』で講談社エッセイ賞、『ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸』で日本絵本賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
79
お父さんのクローゼットの奥に隠されたいたプレゼントの箱。アーサー君は、自分の誕生日のプレゼントだと確信し、箱の中身を想像する。ケーキ、輪投げ、船、トラクター、ボーリング、クマのぬいぐるみ...ところが、玄関のベルを鳴らして、ボランティアの女の人がやってきた。「恵まれない子どもたちのために、おもちゃやゲーム、洋服などを集めています」と。そこでアーサーがとった行動は・・・。うーん、いいのか。プレゼントが実はアーサー君のものでなく、お父さんが他の女の人にもらったものだったら、それなりに面白い結末かもしれない。2015/11/01
chiaki
40
アーサー・ビナードさんの訳に惹かれて。お誕生日の近いアーサーは、ある日クローゼットに隠されたプレゼントの存在を発見、そのプレゼントの中身をあれこれ考えては期待します。冒頭、古くからの言い伝えとして、"たべたリンゴよりも、あたえたリンゴのほうが、あとあじがいい"とありましたが、なるほどでした。うーん、でもな〰笑 私も長女もかなり期待したから、こんな展開になるとは。結末があまりに美しすぎるし、そもそも…と色々考えちゃってちょっとモヤモヤ。2021/04/29
プンヴァ
18
プレゼントって何が入っているのか想像する時が一番楽しかったりしますね。アーサーの純粋な気持ちは大切にして欲しいです。読み手によって色々な捉え方ができる絵本だと思いました。2015/04/20
みさどん
16
クローゼットの奥にみつけた箱は、きっと自分用のプレゼントだといろんな想像をするぼく。その思い一つ一つからは、物を大事にしている様子、上手になりたいこと、大切にしている出来事などがわかって、じーん。最後の落ちはそうきたか！中身は予想もつかなかったものという結末かと想像していただけに、中を開けてからでもよかったんじゃないかなと（笑）。見たかったなあ。海外のドネーションは日本とちょっと違うものだからなあ。2015/06/14
おはなし会 芽ぶっく
15
モノクロの絵の中にひと際目立つプレゼントらしきもの。家の中でこれを見つけたアーサーは、２週間後の自分の誕生日プレゼントと思い、あれこれ妄想する。いよいよ明日が誕生日という日、アーサーは思いがけない行動をします。冒頭に『たべたリンゴよりも、あたえたリンゴのほうが、あとあじがいい。』とありましたが、それは自分のものだけにしないとね。もしかしたら違うかもしれないよ？アーサーの行動は、私的には褒められません。2020/02/08
