内容説明
華族の流れを汲む企業グループ、佐治家の末っ子、花時雨は、蝶よ花よと育てられたまさに深窓の“お姫さま”。祖父の命を受け、ご先祖さまの主筋となる下町の定食屋の危機を救うために、住み込みで手伝いに入る。とはいえしょせんはお姫さま育ち。慣れない仕事に失敗ばかりしてしまう。さらに若主人の上月一心を好きになってしまい…。お姫さまの初恋。だが一心には秘めた想い人（しかも♂）が。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみみ@ヒプマイ沼
49
このトンチキ受け・花時雨に攻めの一心が果たして惚れてくれるのか心配しながら読んだ(￣▽￣;)前半はコメディチックだけど、物語が進むにつれて凪良節の切ないモノローグが楽しめるという一石二鳥本だったりする♪花時雨がただのスットコドッコイで終わらずに、実は芯のある健気受けだったのが救いな点でした。片思い設定だけど、攻めがかなり長い間当て馬寄りだったので、ラブに関する満足度はやや低めかも。自分のポリシーを貫く男前攻めって好みなはずなのに、一心にはそこまで惹かれなかったなぁ。ちょっと流されてる感があったせいかな2012/12/03
メイ＆まー
42
予想外にホロリとくるお話でウルウルしっぱな！箱入り御曹司のハナちゃんはもっといたいけな感じなのかと思いきや、時には一心よりもオトコギがあってしなやかな強さをもっていて素敵でした＾＾一心とラブをくっつけようと身を引こうとするハナちゃん、健気すぎるよ＞＜かー！一心、何ハナちゃんを泣かしてやんでぃっ！！と詰ってやりたくなることしばしば・・・まあこいつも意地っ張りで見栄っ張りで、でもやっぱり男前ないい奴なんだな！ラブとロクデナシはこれからも心配ですが、、ご隠居さんたちはじめ周りの人たちもあったかくて魅力的でした☆2010/12/15
さち
29
ハナが可愛くってもう！！こんなに浮世離れしたぶっとんだお姫様なのに苛つくどころかとても愛しい。それは健気でまっすぐで男前な性格だからかな、笑いつつも応援したくなる。自分よりも大好きな相手の幸せの為に動こうと信念を貫き通す姿が誰よりも男らしい！その頑張りが全てをいい方向に変えていく。一心もそりゃ胸にガツンとくるよねｗラブコメのはずなのにきゅんきゅん切なくて泣きそうになったり。脇キャラのみんなも素敵で、そのネーミングセンスにも脱帽(笑)みんなが愛しい、ほんとすっごくよかった！！街子さんのイラストも素敵だ！2010/05/28
ムック
26
ハナちゃん、こんなにフリフリが似合う外見なのになんて男前なんだ～！深層の令嬢（？）なので浮世離れはしているものの、素直だし頑張りやさんだし、何よりも一心のことを第一に考えて行動しているのがもう健気で・・これはブス専の一心でも落ちるよ！あーおもしろかった♪ラブの挿絵にはある意味びっくり！街子さん、ほんとに思い切られましたね（笑）2011/01/06
えんび＠灯れ松明の火（文さんに賛同）
23
【ホロリとくるBL祭り】時代錯誤も甚だしい祖父の命に従って主家への奉公を言い渡された旧華族の三男坊・花時雨。出仕先は町の小さな定食屋を営む一心。何事も初体験、浮世離れしたお姫様の初恋は・・・いや〜コメディじゃない？と読みながら、ハナちゃんの現実離れした感性＋実は正確な現状把握をもとに歯に衣を着せぬ言動＋ウブで素直、というキャラの繰り出す技についホロリ。オムレツでガツンwww 遊園地の真似っ子でグワァァァンあ〜〜〜カワイィィィ 堕ちます！堕ちるでしょ！すごく良かった！2012/05/06
