出版社内容情報
近所の桜の木がシンボルの公園に、「鬼」が出るという噂が。柚希の前に現れたのは、「妖怪の総大将」と呼ばれるぬらりひょんだった。
内容説明
デパートの化粧品売り場で働く柚希は、美人なのに年齢=彼氏イナイ暦という29歳。その原因は妖怪が見えてしまうこと(だと勝手に思っている)。妖気は感じるが妖怪は見えないイケメン宮司・柳には師匠と崇められ、恋愛関係に発展する気配もなく…。最近、柚希の近所にある桜の巨木がシンボルの公園に、毎夜「鬼」が出るという噂が立つ。噂の出所を探る柚希と柳の前に現れたのは、なぜか「妖怪の総大将」と呼ばれるぬらりひょんだった。人気シリーズ集大成の第3弾!
著者等紹介
青谷真未[アオヤマミ]
「鹿乃江さんの左手」で第二回ポプラ社小説新人賞・特別賞を受賞し、同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽぽ♪
23
今回は、ぬらりひょんと鬼がメインの話で、ここに出てくる妖怪は憎めないキャラが好きです。黒兵衛が突然お爺ちゃん?になってしまったり、能面の小夏はガングロギャルの顔になったりと、子供達に流行ってるゲームの所為でとんでもない事になりましたが、丸く収まって良かったです。志津と宇兵衛のやりとりにじんわりきました。正臣と柚希との仲も、まんざらではない感じになってきて、嬉しいです。2015/10/10
み
21
さくさくと♪正臣さんは見えるようになるのかな?腕がマッチョな子鬼がツボでした(^o^)2016/01/20
わった
19
山城柚希シリーズ第三弾。今回も1巻と同じく長編です。毎回繰り返される二人のやり取りは間違いなく面白いです。そして今回は妖怪に危険が迫り、このままではいけないという危機感も抱きながら、ハラハラしながら読みました。それに加わる夏の爽やかさ、桜の美しさ。人間が生み出した妖怪という設定が生きるようなストーリーの展開、現代の日本の状況が活かされている点など素晴らしいです。ストーリーももちろんですが、青谷先生の文体がとても良いです。軽すぎず重すぎず、とても読みやすかったです。続編はあるのでしょうか。追いかけたいです。2016/02/20
Norico
10
公園に現れて子どもを追いかける鬼。いじっぱりのぬらりひょん。頼りの烏天狗の黒兵衛の突然の老化?の原因は?そろそろ2人の関係も進展してもいいんじゃないかなぁ2021/11/01
ううち
10
第3弾。今度は長編で読み応えありました。家にいる妖怪たちの様子が次々と変化してしまい、黒兵衛の容態にハラハラした。その原因を辿りつつ、鬼とぬらりひょんの2つの案件は大変だったなぁ。修行で成長した正臣さんにドキッとしつつ、やっぱりダメだこりゃのパターンはいつまで続くのか(笑)2020/06/25