内容説明
木内日菜、中学二年生。優等生で可愛いおねえちゃんに比べたら、平凡だけど、学校でもテニス部でも、結構うまくやってきた―はずだったのに。「あいつ」の一言で私の世界はあっけなく崩壊した。途方にくれていたそのとき、奇妙な親子と出会ってしまい…。いくつになってもしんどい“女子の世界”をリアルかつユーモラスに描いた青春エンターテイメント。
著者等紹介
宮下恵茉［ミヤシタエマ］
大阪府生まれ。『ジジ きみと歩いた』（学研教育出版）で、第１５回小川未明文学賞大賞、第３７回児童文芸新人賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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じょんじょん
32
女子ってこんなに大変で、怖い世界なんですね～。漏れ聞く話をまとめると、たしかにこんな世界になるのかも。ある日突然、ボスキャラの気分でハブられるってたまらないですね。でもママ友の世界も大変そうだし（この作品ではいい人たちだけど）、公園デビューも怖いという話も聞きます。完璧そうなお姉さんにもお姉さんなりの悩みがあったり、人間 悩みのない人はほとんどいないですよね。イジメの話はどの作品で読んでもきもちが暗くなります。2017/07/28
JACK
16
○ 中学二年生の日菜は平凡な女の子。周りに合わせてなにごとも無難にやってきた。しかし、ある日、女子にモテる男子から話しかけられた事で「ハズされ」てしまう。その場にいないかの様に無視されるのだ。クラスにもテニス部にも塾にも居場所が無い。そんな時、近所の公園で変な母子に出会い、日菜の生活に変化が起こるのだった…。しんどい女の子の世界を描く物語。人に本当の気持ちを知られない様にするとか、場の空気を読むとか、周りの仲間に順列を付けてしまうとか、女子って大変。うちの娘達もそのうちこういう事で悩むんだろうな。2015/05/30
びすけっと
15
2012年１月刊。単行本2009年刊。ひなとことりの物語、まるで映画「明日の私のつくり方」のようでした。この作品では、ほとんどひなの物語ですけれど。著者の言う「場の空気感知センサー」(ｐ.204)はどちらにも通じるなあ。なぜにこんなにも空気を読まなければならないのだろう。それを破った主人公・日菜はしんどいけれど、未来は明るい。姉、母親、女性三人の語らいはとても楽しいものなんだろうなあ。2015/02/25
かものすけ
12
なんか・・・本格的に中学校生活始まる前に読んでよかったなって思った。小学校生活でさえ悪口はすぐに回ってくる怖い生活だったのに更にひどくなりそうかもしれない・・・なんかあった時はこの本読んで元気になろうって思った（笑）2016/04/10
かっぱ
10
読んだものと同じカバーが見つからず、、。草野たきさんの本も含めて読むと勧めてくれた友達を思い出す。 クリームチーズブラウニーがおいしそう！「女子ってめんどくさい」って言われるけどみんなその中で必死に過ごしてる。あんまりにも必死になりすぎて悪いことと良いことの境界線が曖昧になることもあるかもしれない。それでも他にも世界があるんだなって気付けたから日菜ちゃんもななちんも、米田母も強い。自分も応援したくなる。明日も頑張ろう。2016/03/30
