内容説明
一歳半で小児まひを患い、右手と両足を不自由にしたマルガレーテ・シュタイフ。車イスで一生をすごした彼女が、障害に負けず、自分に負けず、世界中で愛されるクマのぬいぐるみ「テディベア」を生みだすまでを描いた、感動ノンフィクション。
目次
わたしを通りに連れてって!
荷車のおひめさま
希望の小さな光
わたしにできること
音楽ってすばらしい!
ヴィルドバードの美しい夏
神様、なぜ?
チター―はじめてのチャレンジ
それぞれの幸せ
このままでいいんだ〔ほか〕
著者等紹介
礒みゆき[イソミユキ]
造形作家、舞踏家を経て、絵本・童話・紙芝居作家として活躍中。紙芝居「ねんね ねんね」で高橋五山賞審査員特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくべえ
5
〈公図〉★★★★★ 小高〜 5年生ブックトークで。私自身が幼少期に父からのプレゼントのテディベア(まさにボタン・イン・イヤーの本物だったことは大人になってから知った)と共に育っただけに、この本には心が揺さぶられた。マルガレーテが障害を持って生まれてきたことが、彼女の人生だけでなく、多くの人の人生に影響を与えるものとなり、大きな意味があったことが、小学生向けの易しい文章で綴られている。女性の活躍が珍しい時代、テディベアが生み出されるまでの沢山のドラマを知ることができて良かった。私もギンゲンを訪ねてみたい。2015/10/14
水無月
4
女性にも障がい者にも決して生きやすくなかった19世紀に、世界で初めてぬいぐるみを商品にした玩具会社の社長となった、マルガレーテ・シュタイフの伝記。障がいを抱えながら、逞しく人生を歩んだ姿は、それだけで素晴らしいけれど、経営者として、仕事に対する考えや姿勢は、現代のビジネスにもつながる指針がある。「生きる意味は神様に問いかけるものではなく、神様がずっとわたしに問いかけていたのかもしれない。マルガレーテ、あなたはどう生きるのですか、と」2020/07/19
喪中の雨巫女。
4
《私‐図書館》マルガレーテが、障害に負けず、立派な会社を作った。これからも意思を継いで、素敵なテディベアを作っていって欲しい。2012/01/12
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