内容説明
舞台は、いよいよ江戸へ―。母とふたり、貧しいながらも平穏無事に暮らしていた少女・おゆきの周囲に、不思議な出来事が続出する。長屋での変死事件に続き、仕立師として働く母の得意先である商家でも、おゆきと同年代の娘の様子がおかしいという。そんななか、母の口から、自らの特殊な出目を聞いた彼女は…。江戸時代と現代、時空を超えて繰り広げられる青春エンターテイメント・シリーズ、待望の第二弾。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー』シリーズで小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エンブレムT
45
ファンタジーなのですが、人情系の正統派時代物として楽しめました。Wヒロインの片割れ、喋る白猫こと『ゆき』が、人の子『おゆき』として存在していた頃の物語。舞台は江戸。さりげない日常の描写が良いです。「あたしね、幸せだよ。・・・だから いつまでも二人でこうしてご飯を食べようね」母一人、子一人。決して豊かではない生活の中で、互いを思いやって生きる日々。それは遠い遠い過去の出来事であったとしても、おゆきにとってはかけがえのない真実。さて次巻は再び舞台が現代へ戻り、いよいよWヒロインが揃うとのこと!ワクワクします♪2011/06/22
チアモン
33
今回は猫のおゆきが人間だった頃のお話。テンポよくさらさらスイスイ読み進められた。時代背景は江戸時代。現代は24時間明るいが、江戸時代ということで、闇への恐怖が感じられた。さあ、次の3巻へと進むぞ!2017/12/05
igaiga
18
おゆきの話。読み始めはあれれ??と思ったけれど、なんで今の状況にあるのかが分かった話でありました。憧れの母娘だよなぁー。こんな感じの親子は素敵だと思う。2017/12/24
あゆみ
16
★★★★☆ シリーズ一気に読了。舞台は江戸時代、おゆきが白猫になる前の人間だったころの過去のお話。どうやって白猫になったのか1巻から不思議に思っていたが、「あたしに力を!」と祈った結果ということに拍子抜け。闇の蔵人への恨みが強いおゆきの方がこのシリーズの主人公らしく思える。2017/05/11
鍵ちゃん
14
舞台は、いよいよ江戸へ。母とふたり、貧しいながらも平穏無事に暮らしていた少女・おゆきの周囲に不思議な出来事が続出する。長屋での変死体に続き、仕立師として働く母の得意先である商家でも、おゆきと同年代の娘の様子がおかしいという。そんななか、母の口から、自らの特殊な出自を聞いた彼女は…。シリーズ第二弾。前回の第一弾にも登場するゆきだったんだね。この作者は江戸時代の方が落ち着いて読めたな。2021/03/09