著者等紹介
猪本典子[イノモトノリコ]
1960年生まれ。多摩美術大学中退。1986年から1996年までパリに滞在。花、和菓子、料理などを題材に写真を撮る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
24
猪本さん初読みでした。 ちょっとご本人は苦手かもしれないです。 猫に対する愛情は確かだとは思いつつ、旅から帰った、その足で迎えに行かず、翌日まで待てるところが、ネコ好きとしては不思議。 2014/09/25
ゆう
4
世に出ない日記としてなら良いけれど、人としての優しさが感じられないフレーズが時おり顔を出すので少し読みづらかった。 同じような経験をしているので、終盤は胸にくるものがあった。2021/04/21
あんず
3
会社の猫好きの方から借りました。20年もの間一緒に生活を共にした愛猫を思い出しながら読みました。やっぱり猫の居る生活はいいなと思いつつ、猫好きなだけに、もう一度新しい猫を家族に迎えるのは簡単なことではないなと感じています。2011/07/06
nekonekoaki
2
このタイトルから、そして目次が暗示するように物語の結末をあらかたは予想できていた。しかし、その場に達すると押さえていた感情がプッツリと...。我が家にやって来たときから成長を見守り、最期を看取った人ならば身に沁みていること。彼(彼女)がいてくれたことで、どれだけ生活に張りが出て、なぐさめられ、心穏やかにいられたことか。どうしたって後に残されるのは飼い主のほう。そのことを分かったうえで、覚悟を決めて彼らとの暮らしを始めることが、お互いの幸せにつながるのだとあらためて思い起こします。2021/05/16
rodinnk
2
なんとも悲しいタイトルの本。小説と思いきや、エッセイであった。読み物としては、文章が快適とは言い難い。猫の愛おしさと、それに救われ寄りかからざるを得ない猫飼いの宿命については、再認識させられる。2015/10/17