内容説明
京の都で、母を知らずに育った童子は、父の死後、母をたずねて信太の森へ。そこにはきつねたちの不思議な世界がひろがっていた。やがて肉親と別れて森を去り、陰陽師の修行を始める晴明。尊敬する師匠や友人たち、手強いライバルとの出会いを経て、童子から一人前の陰陽師へと成長してゆく少年の、物語のはじまり―。時代読み物の新シリーズ。出生に秘密をもつ少年の、波乱と感動の成長物語。
著者等紹介
三田村信行[ミタムラノブユキ]
1939年、東京に生まれる。早稲田大学文学部卒業。幼年童話から大長編まで、児童文学のさまざまな分野で活躍中
二星天[ニボシテン]
京都在住のイラストレーター。本の挿し絵は『風の陰陽師1 きつね童子』が初めて(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirune
31
安倍晴明の幼少期から新米陰陽師時代まで。しかし晴明は兄弟子(?)の道満が詐欺で儲けたり、友人の多城丸が盗賊を志したりしても止めない 咎めない。ちょっとつかみ所のない浮世離れした性格なのかも(^-^;時代が時代だし、半分妖だし?今の所一番の素敵キャラは、葛の葉様から遣わされた赤眉がクールで役に立つ優れものだと思う。あと、真比古と矢比古が可愛いです~♪2017/06/26
nana
24
図書館:幼い清明の成長記ですね。狐が可愛いです。清明の両親の馴れ初めは初めて読みました。2017/06/24
粋
8
児童書だけど読んでみると結構しっかり書かれているなと思った。安倍晴明についてはよく聞くのに知らなかったので、色んな描きかたがあるだろうけど最初から順を追って読めるのはいいかも。しかし、この晴明は凄く人間味があって今までのイメージと違うな。2023/01/25
デジ姫
7
孫が学校の図書館で借りて読んでいる。面白いよと薦められ市の図書館の分を読んでいる。清明の両親の話もあり興味深い。2020/12/25
瀬戸晴海
6
図書館。晴明の成長もの。たくさんの人物が出てきましたが、そのどの人物も可愛かったり、野望を持っていたり、イケメンだったりと、魅力的です。彼らがこれから晴明と共にどんなことをしていくか楽しみになりました。術を身に着けた晴明が今後、どのような活躍をするか、どんな成長をしていくかも楽しみです。初恋の行方はいかに――といった感じですね。女の子、他にも可愛い子、いるんですが。ラノベっぽくもあり、すらすらと読めました。絵も素敵です。次巻も楽しみです。2017/05/13