内容説明
微妙で繊細な十代を描いた青春アンソロジー。
著者等紹介
石崎洋司［イシザキヒロシ］
東京都生まれ。出版社勤務を経て、『ハデル聖戦記』（岩崎書店）で作家デビュー。「黒魔女さんが通る！！」シリーズ（講談社青い鳥文庫）が人気沸騰中
長崎夏海［ナガサキナツミ］
東京都生まれ、沖永良部島在住。『トゥインクル』（小峰書店）で日本児童文学者協会賞受賞。児童書・ＹＡともに意欲作で活躍中
令丈ヒロ子［レイジョウヒロコ］
大阪府生まれ。講談社新人賞に応募した作品で作家デビュー
花形みつる［ハナガタミツル］
神奈川県生まれ。『ドラゴンといっしょ』（河出書房新社）で野間児童文芸新人賞受賞のほか、受賞歴多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tokotoko
47
届くのが楽しみだった本、２冊目！この本は、特に落ち込んでるわけじゃないけど、ちょっと学生時代に戻って、違う自分をしてみたいなーってふっと思ったとき読むと、すぐに別人になれます・・・多分！５話の短編集です。ちょっと周りから浮いてたり、別格の扱いをされているけれど、実はとっても繊細な人達の物語です。お話もよかったですが、責任編集の石崎さんのあとがきが、心に残りました。照れながら言ってるみたいな、さりげない言葉が「大人」を感じさせます。こんな言葉を言える人にいつか、なりたいな。 2014/08/30
はるき
14
１０代って怖いな。繊細というか危ういというか。残酷で時に無関心で疑心暗鬼で自意識過剰で。この物語の中の皆はもっとドライで淡々と生きる。劇的な何かではない日常が苦い。2015/09/09
うしこ＠灯れ松明の火（文庫フリークさんに賛同）
11
「Ｆｒａｇｉｌｅ/石崎洋司著、忘れ物/長崎夏海著、あたしの、ボケのお姫様/令丈ヒロ子著、アート少女/花形みつる著、流星群/石崎洋司著」どう見ても昭和のアイドル！？の転入生に一目惚れ。そんな彼女とお笑いコンビを組む事になった「ボケの・・」と、美術室を守る為に校長先生と戦う「アート・・」が面白かった。★★★2010/06/27
あつひめ
11
初めて読む作家さんばかりだけれどこの「何気なさ」が凄く自然でいいと思った。自分がみんなとちょっと違う・・・とかそんなのいいじゃん！！って言っているような。精細なお年頃を彼らの苦手な・・・だけど知らず知らずにやっている「一生懸命生きる」がよく表現されている作品。2010/05/18
水蓮
9
何回読んだかわからないぐらい読んだ。本当にこれが好きだと初めて思った作品。そういえばこれが本にどっぷりハマったきっかけの本かもしれない。それまで何となくおもしろいと思っていろんな本を読んでたけど、これは何かが違った。とにかくそんな本。ビー玉かぁ。集めてたなぁ…。
