落語と私

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591089675
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C8076

内容説明

文化功労者、桂米朝が語る落語家的人生。

目次

プロローグ エー、毎度バカバカしいお笑いを一席!
第1章 話芸としての落語
第2章 作品としての落語
第3章 寄席のながれ
第4章 落語史上の人びと
エピローグ 言いたりないままに

著者等紹介

桂米朝[カツラベイチョウ]
本名・中川清。大正14(1925)年、大連生まれ、落語家、重要無形文化財保持者(人間国宝)、文化功労者顕彰。昭和18(1943)年、作家の正岡容に師事、昭和22(1947)年四代目桂米団治に入門、三代目桂米朝を名のる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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detu

30
上方落語の貴公子と言われたように上品な方でした。1975年刊行を2005年新訂。どうりで紹介されている落語家さんも亡くなっておられるかた多々。当のご本人も既に鬼籍のなか。古い落語家の紹介は嬉しかった。私にとって上方落語は米朝と笑福亭松鶴、江戸では志ん生と文楽。遠い時代になったものだ。2019/10/16

クラムボン

25
上方落語の米朝。晩年にテレビで少し拝見しましたが、落語を聴いたのは亡くなられてからです。穏やかで品のある語り口調は、上方の芸人では珍しい…少し理屈っぽいが博識で研究熱心な方ですね。落語の入門編ですが、図書館の児童書棚に置いてあったのは、どうやら中学生以上を対象とした《学校図書館の選定図書》の一冊だったからでしょう。《漫才や講談、東京と上方落語の違い・寄席のしくみ》などを分かり易く丁寧に教えてくれます。ただ《落語の歴史》の話になると少し煩雑に感じたので、中高生が読むには難儀するのではないかと思いました。2023/01/11

びぃごろ

18
「すずらん本屋堂」の紹介、昭和50年に書かれた本。上方の説明に始まり、無知の私にもとても分かりやすい。話術によって舞台背景もなく一人で全てを見せる芸。本で読むと何てことのない話も、語りの妙により、説明なしに全てを立体的に浮かび上がらせる。。。これは一度寄席に足を運ばねばなるまい。 文楽・能・歌舞伎と見て、落語にも興味を持った次第。2015/06/17

りえこ

16
昔、桂三枝さんの落語を聞いて、面白いなぁと思った記憶はあるけれど、落語がこんなに奥が深いものだったとは。そして、米朝さんの落語に対する想いが伝わってきました。桂米朝さんの生の落語を聞いてみたかったなぁ。2015/07/12

かもい

13
先だって亡くなられた上方落語復興の立役者・桂米朝の落語入門書。落語の楽しみ方から演者としての心得、歴史に文化論まで、語り口そのままに大変読み易く解説されている。丁寧で論理的ながらもスーッと頭に入ってくる文章はご本人を偲ばせる。元は昭和50年発行の中高生向け本との事だが古さは感じさせない事に逆に安心する。私は専らCDで聞いてばかりなので、演者は目線や仕草で時間空間から人間関係まで表現すると言うのが耳に痛い。寄席はなかなか行けないがまずはDVDを借りてこよう…。2015/04/02

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