内容説明
鯉少佐とよばれるグレゴリー老人の貴重な鯉の盗難現場を目撃した少年ジミーと友だちのビリー…。二人をのせたことをしらずに、犯人のトラックは走り出してしまった！追いつめられたジミーが思いついた事件解決の方法とは！？少年たちがくりひろげる冒険と、世代を越えた友情の物語。
著者等紹介
キッド，リチャード［キッド，リチャード］［Ｋｉｄｄ，Ｒｉｃｈａｒｄ］
１９５２年、イギリスのニューキャッスル・アポン・タインに生まれる。ニューキャッスル大学でファインアートを学び、ローマ、ロンドン、サンフランシスコ、ニューヨークで個展を開く。１９９６年、自作の絵本“Ａｌｍｏｓｔ Ｆａｍｏｕｓ Ｄａｉｓｙ”でデビューした後、絵本や児童文学を意欲的に発表し続けている
ベイリー，ピーター［ベイリー，ピーター］［Ｂａｉｌｅｙ，Ｐｅｔｅｒ］
１９４６年、インドのナーグプルに生まれる。’６８年よりフリーのイラストレーターとして活躍し、リバプール・アートスクールのイラストレーション科で教える
松居スーザン［マツイスーザン］
１９５９年、アメリカ北東部で生まれ育つ。ウィリアムス大学とザルツブルグのモーツァルテウムで作曲を学び、現在、子どもの本の創作や作曲に取り組んでいる。『森のおはなし』『はらっぱのおはなし』（以上あかね書房）で路傍の石幼少年文学賞、『ノネズミと風のうた』（あすなろ書房）でひろすけ童話賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
a*
16
お父さんの失業(おわり)をきっかけに始まる主人公ジミーの友情や冒険。イギリスの日常を背景に心温まるストーリーでした。終わりがあるから始まる。おばあちゃんの紅茶占いが可愛かったです！！2016/08/18
lovemys
7
わっ！好き！コレ好きって感じがしたー！懐かしいイングランドの日々を思い出すと言うか、マナーハウスいいなぁ～笑。私はマナーハウスには住んでませんがね笑。どんなことがあっても、一瞬落ち込んでからすぐに日常に戻ってしまうイギリス人っぽい感覚が好き笑。そして、情緒ある描写とか、オーバーでない感覚の表現とか、色々好みでした～。原文を読んでみたいと思った。はぁ～、ラストのシーンが心に残る。何だか泣けてくるね。何かが始まる感覚って泣けてくるねー。素敵な１冊でした。2016/10/29
timeturner
7
いいなあ。素直に楽しい大冒険。崩壊家庭や陰湿な苛めの話が多い最近の児童文学の中で、こういうのに巡り合うとほっとする。2016/07/27
小瑠璃
5
ケストナーを彷彿とさせるような、気持ちのいい児童書。少年と老紳士の友情が素敵でした。物語の舞台であるイギリス色もふんだんながら、日本の鯉なんかも登場したりして嬉しいです。表紙を一見して抱くイメージと、中身の挿絵のかわいさ&内容には若干のギャップが。2013/06/04
り
3
日にち少し違いますが。タイトルからエンデの小説を勝手に連想しました。 この終わりには違う深みがあって、でもたくましいファミリーには感激です。2022/01/11
