内容説明
大人は子どもに、あれこれと注文します。でも、子どもはそういうわけにはいきません。いくら自由な時代といっても、子どもにとって大人は手強い存在です。ましてや先生ともなると、だまってしたがうばかりで、なにもいえなくなってしまいます。そんな子どもの気持ちを代弁して、彼らの目と心で描いたのが、この童話集です。大らかでユーモラスないいぶん、かわいくて涙ぐましいいいぶん、大人がはっとするようないいぶん、どのお話にも子どもたちのいつわらざる思いがいきいきと描かれています。身につまされるばかりでなく、子どものすばらしさをあらためて教えられます。