内容説明
平成１８年から平成２４年までの新司法試験公法系第１問を素材にしながら、憲法の事例問題の解き方を学べる小説。
目次
攻撃防御方法としての憲法上の主張 憲法事例問題
出会い―平成２３年新司法試験その１
２人きりの小教室―平成２３年新司法試験その２
３人で演習―平成２２年新司法試験その１
お台場デート―平成２２年新司法試験その２
電車の中でも勉強会―平成２１年新司法試験その１
天上の戦い―平成２１年新司法試験その２
銀髪の少年―平成２０年新司法試験その１
決戦前夜―平成２０年新司法試験その２
こっち側とそっち側―平成１９年新司法試験その１
仲間―平成１９年新司法試験その２
クリスマスパーティー―平成１８年新司法試験その１
最期の勉強会？―平成１８年新司法試験その２
舞い降りた天使―平成２４年新司法試験
著者等紹介
大島義則［オオシマヨシノリ］
１９８３年生。慶應義塾大学大学院法務研究科専門職学位課程修了。２００９年弁護士登録（新６２期）。消費者庁総務課課長補佐（情報公開・個人情報保護・公益通報担当）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
12
さらりと通し読み。新司法試験を小説風に解説した，挑戦的な一冊。普通におもしろい。ストーリーについては，…コメントしづらい。専門書と判例の知識を土台に，高度に試験問題を解説しているので，専門に勉強している人でないと難しい。もう一度，試験問題をしっかり分析したうえで，論理を丁寧に追いながら読みたい。各問題にたいして回答例が掲載されているので，勉強の助けになる。巻末には，登場する判例を掲っているので，判例調べはしなくて良さそうだ。2017/11/09
takizawa
5
数学ガールのような世界観が好きでないと挿話はあまり面白くないかも。しかし、無味乾燥な法律学を小説仕立てにして、その上ですべてに参考答案を付けること自体がチャレンジングな試みなので、本筋でないストーリーについてはまあいいかという気持ちになる。本書では判例の射程（についての考え方）がとてもよく理解できる。少なくとも試験のときには頭の中にある程度の判例データベースが蓄積されてないといけなくて、それは実務に出てからも役立つものなのだろう。2016/11/19
めぐみ
5
噂の憲法ガール。ぼんやり主人公がラブコメ漫画の主人公ポジションで笑った。過去問を１回はやってから読むといいと思う。2013/05/30
かみゅ
2
新司法試験の問題を下敷きに、登場人物が会話形式で問題を解いていく奇書。著者は法学教育に熱心な方。ただし内容は学部上改正以上向け。 私は受験生でないので詳しくはわからないが、司法試験の問題を扱っている割には、「司法試験対策」というこだわりがあまり感じられない本に感じた。やはり、答案作成ということを念頭に置くと、どうしても答案作成技術やテクニックに走りがちではあるが、そういうことは（書いてないこともないが）少ない。むしろ、弁護士としての視点を大切にしているように思えた。 ラノベについては……ノーコメントで。2016/09/19
T-hiro
2
軽そうな読み物に見えて、その実ガッツリ専門書。司法試験の憲法を題材にしており、知識がないと熟読が難しい。2014/12/31
