内容説明
消費者法という言葉はまだ一般的ではないかもしれません。消費者問題は実に多種多様で、これに対応する法律も従来の法体系の枠組みを超えています。しかも法律が制定されるのは、消費者被害が多発し、社会問題化した後です。第一線で消費者被害救済にあたっている人たちは、いまだ法律の制定されていないところで、既存の法律を何とか利用して、問題解決に努力しています。しかしそれだけでは被害救済に十分ではないので、有効な法律の制定を行政府や立法府に働きかけてきました。このような人たちの運動の成果が、消費者保護のための特別法(つまり消費者法)なのです。本書ではこれらの法律を目的別に集めてみました。そして利用していただきやすいように、できる限り判例や具体例をあげてみました。
目次
第1章 消費者問題と法
第2章 消費者問題と行政
第3章 商品の安全性を守る法律
第4章 適正な表示、自由な競争を守る法律
第5章 消費者契約を規制する法律
第6章 情報とプライバシー
第7章 消費者被害の救済と予防



