内容説明
日本中の都市は、米軍の「みな殺し作戦」により無差別爆撃される。3月9日の空襲、130機のB29が2時間半、東京下町の住宅密集地区を無差別爆撃、消失戸数20万、罹災民100万、死者10万、浅草・深川・本所が全滅。焦土と化した東京から大挙疎開し耐乏生活に。本土決戦にそなえ強制労働。原爆、そして終戦―。
著者等紹介
芹沢光治良[セリザワコウジロウ]
明治29年5月4日、静岡県駿東郡楊原村(現・沼津市)我入道に生まれる。楊原小学校、沼津中学校(現・沼津東高等学校)、第一高等学校仏法科を経て、大正8年東京帝国大学経済学部入学。在学中に高等文官試験に合格。大正11年東京帝国大学経済学部卒業。農商務省に入省。大正14年渡仏しソルボンヌ大学入学。留学中に肺結核を発見され、フランスやスイスで療養。昭和5年帰国後、「ブルジョア」が『改造』の懸賞小説当選。作家活動に入る。昭和7年「昼寝してゐる夫」等の作品で同伴者作家とされる。昭和28年『巴里に死す』がフランスで翻訳出版。その後、『サムライの末裔』がフランスで翻訳出版され、ノーベル文学賞候補に挙げられる。昭和34年フランス詩人連盟よりフランス友好国際大賞を贈られる。昭和40年『人間の運命』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。日本ペンクラブ会長に就任。昭和43年ユネスコ運動に尽力した功績で、勲三等瑞宝章。昭和44年ノーベル文学賞推薦委員に選ばれる。芸術院賞受賞。昭和45年日本芸術院会員。昭和49年『芹澤光治良作品集』(全16巻)刊行。フランス政府から日仏文化交流功労者としてコマンドール章を受ける。平成5年3月23日、東京都東中野の自宅で逝去(享年96歳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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