内容説明
戦争もあった、蜜月もあった―。古代から現代まで、二千年の日韓の歴史をわかりやすく、かつ劇的なトピックを取り上げてまとめた。これまでにない、読み物としての日韓通史。時代の流れがわかる、歴史スペクタクル!
目次
第1章 古代の日本と朝鮮半島
第2章 三国時代の攻防
第3章 渡来人の足跡
第4章 朝鮮出兵と国交回復
第5章 江戸時代の朝鮮通信使
第6章 近代から現代への道
著者等紹介
康煕奉[カンヒボン]
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。東洋大学工学部建築学科および日本大学文理学部史学科卒業。韓国の歴史・文化や日韓関係を描いた著作が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kawa
5
日韓二千年に渡る交流と攻防の通史。時々の朝鮮半島の状況を知ることにより、日本の状況が立体的に浮かび上がり興味深く読了。古代、日本に仏教思想や最新技術を伝えた渡来人が、かの地の騒乱から逃れて日本にたどり着いた人々だったということも、恥ずかしながら始めて知った。日韓問題に対する著者の「悲観することはない。いつの時代でも、いいときもあれば、良くないときもある。世界のどこを見ても、隣国関係というのは、そういうものではないか。」に納得。何千年というスパンからはおおらかにものを見れる。それが歴史の知慧なのでしょう。2016/02/28
Asako Wada
2
神保町の「チェッコリ」で康煕奉先生の講演会(?)を聞いて、その場で購入。サインも頂きました。あれから一年以上。読み進めてはしばらく時間があき、また章の初めから読み返すことの繰り返し。やっと最後まで読みました。康先生の他の著書も読んでみようかな。2016/12/19
pandamajp
1
朝鮮通信使の部分を除くと、古い時代の記述は目新しいところは少なかったですが、近代史で日本が朝鮮をいかに併合していったのかの過程が良く判りました。ロシア、清との朝鮮戦争をめぐる権益が 日清、日露 戦争の原因となり、じわじわと理屈をつけてついに併合してゆく。 どちらかの戦争で勝たなければ、中国大陸での戦争に突入することもなく、大いなる不幸も避けられたのではないかと思う事しきりでした。2016/02/08
ミネチュ
0
古代から現代に至るまでの日韓関係をざざっと駆け足で概観する本。 日韓関係の歴史を知らない人にはよいと思うけど、私にとっては特に目新しいこともなく…って感じ。2017/01/09