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内容説明
「本離れ」が叫ばれる中で、学校図書館は読書、ひいては本の大切さをどのように説いているのであろうか。また、司書教諭に関する法律改正などに伴って、現場はどう変化しているのだろうか?歴史的な側面を概括し、制度論も交えながら現在の学校図書館の達成ポイントと課題を論じる。デジタル環境など新しいトピックや、授業における図書館利用などについても見ていくことで、「本との出会い」だけにとどまらない図書館の教育的効果を考える。さらに小学校から高校までの学校図書館を取り巻く環境と、現在行なっている取組を、代表的な学校の司書によるコラムを交えて紹介し、実際の現場に迫る。
目次
序章 学校図書館の過去と現在
第1章 子どもの「学び」のいまと学校図書館
第2章 子どもの多様な育ちに応える学校図書館
第3章 子どもの多様な発達を支える学校図書館
第4章 社会の情報化と学校図書館
第5章 社会のグローバル化と学校図書館
第6章 進展する公共サービスの市場化と学校図書館
第7章 市民活動社会と学校図書館
第8章 社会の少子・高齢化、過密・過疎化と学校図書館
終章 変化・成長する有機体としての学校図書館
補章 新型コロナウイルスの感染拡大と学校図書館
著者等紹介
野口武悟[ノグチタケノリ]
専修大学文学部ジャーナリズム学科教授・学科長、放送大学教養学部客員教授。専門は図書館情報学、学校教育学、社会福祉学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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美紀ちゃん
72
学習センターとしての学校図書館の役割についての変化が大きく、あれ?いつもと違う!と戸惑っている。今年から1人1台タブレットが配られ、学校図書館の利用が激減したから。今までは、修学旅行前、SDGs、職業についてなど必ずクラス単位で学校図書館の資料を利用する時間があったが今年からは自教室で学習が完結してしまう。コロナ禍での変化も大きいがGIGスクール構想で1人1台タブレットが配られ調べ学習としての図書館利用について授業支援などを含め利用の様子が大きく変わってきている。(感想ではなくつぶやきになってしまった)2021/08/20
うー
17
生活困窮世帯も増え家庭内の読書環境が脆弱な中、子どもたちにとって一番身近なのが学校図書館であり、彼らにとって図書館は読書のセーフティネットである。。そこも意識しながら選書し、ひとりひとりに手渡していかなければいけない。2021/12/18
yomite
6
図書館関係者以外の方にも分かりやすいよう丁寧に説明されています。でも、内容はこってり濃厚。2021/08/06
T Shimmyozu
0
幅広さと、実践紹介と、バランスよく読めました。2023/05/06