感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ted
4
沖縄が独立したら、選択する政権によってどんな展開が考えられるかを想定した小説。12年前の本だが、主題である中国の台頭は(一面で)小説をも超える形で進行中。変らないのは日本の弱腰外交だけで、小説が書かれた頃よりも(民主党政権になって)更に劣化している。米軍を抑止力と捉える保守政権の場合と、「非武装中立」などという寝言を掲げて米軍を追い出し、こともあろうに中国と善隣“友好”条約を結ぶ左翼連合政権の場合の2通りを描いているが、中国の本質を正確に認識できる人ならば、どちらに重点が置かれているかは言うまでもない。2010/09/11
鴨の入れ首
0
25年以上前の1997年に書かれた本で、もし沖縄県が独立したら日本と北東アジア諸国がどうなるかというIF小説です。保守派が沖縄の政権を取った場合と、リベラル派が勝った場合の2通りのシミュレーションがありました。いずれも戦後日本の政治社会外交への批判も含まれ、作者の柘植さん流の警鐘を鳴らした内容でした。2024/04/25
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