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売るならだんごか宝石か

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584121566
  • NDC分類 336.9
  • Cコード C0234

内容説明

川田麗奈の勤めるアクセサリー会社は、第3四半期まで赤字だった。決算期間近で売上げがほしい。社運を賭けた千円商品を発売し、蓋を開けてみれば、税引き前利益が十億円の黒字になっていた。しかし、業態の変更にともない早期退職者の募集が同時に始まった。「なにかある」と感じた麗奈は、同期の一郎、後輩のユリとともに、ワインバー「ポワロ」のマスターのアドヴァイスを受けながら調査に乗り出し、会社が手を染めている不正の事実をつかんでいく…利益とは何か。利益には「品格」があるか。利益が出ているように見せかけるには、どのような方法があるのか。そして、リストラ指名を受けた麗奈と一郎の運命は―。

目次

第1章 売上げが増えれば利益も増えるか?
第2章 100円ショップは薄利多売ではなかった
第3章 トップセールスマンが夜の銀座で札ビラを切れたわけ
第4章 カリスマ美容師がカリスマ経営者だった本当の理由
第5章 なぜ「黒字」なのに突然リストラが行われるのか?
第6章 売るならだんごか宝石か
第7章 在庫管理は命綱
第8章 架空利益はこうして作られた
第9章 会社の運命を変える会計

著者等紹介

林總[ハヤシアツム]
公認会計士、税理士、LEC東京リーガルマインド大学大学院教授(管理会計事例)、(株)林總アソシエイツ代表取締役。1974年、中央大学商学部会計科卒業。以来、一貫して国内外の企業に対して、経営コンサルティング、一般会計および管理会計システムの設計・導入指導を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

手押し戦車

18
売上を目標に利益を考えず物を売る場合、売上をよく見せるには値引き分を販売促進費として処理してしまう。製造原価にマージンを乗せると下請けの癒着に使える。売上済みの在庫を棚卸資産に計上すると架空在庫で売上原価が減少し費用を実体より少なくする事で利益が水増し出来るが翌期への費用の先送りになり利益の先取りになる。在庫を使った粉飾は麻薬になる。。売上、利益重視すると数字の大きさに目が行ってしまい財務上で不正に走ってしまう。仕事の中で数字を第一にすると社内にも不正が当たり前になり顧客価値を追い求める姿勢がなくなる2015/01/09

犬こ

15
粉飾決済とはこういう事なのか等々・・・ストーリー仕立てで会計の流れを知ることが出来き、言葉の索引付きで、とても分かりやすい。「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」の著者なんだけれど今回はタイトルがいまいちかな?いい本だけど、タイトルもったいないと感じたり(苦笑)2015/04/22

シュエパイ

0
製造・販売業における棚卸しって、重要なのですね・・・知らなかった。うちの会社だと、精々情報機器くらいかなぁ。(むしろ、社員の本当の残業時間の棚卸しをしてあげようよっ!) 教科書通りだけで片付かない世界とお客様のあいては、まだまだ上手く出来ないのが私です2010/04/03

36_104

0
餃子屋との違いがわからない。

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