内容説明
中等野球の名門中京商業のエースとして、昭和12年夏に川上‐吉原を擁する熊本工業に完勝して優勝、翌13年春には四試合すべてを完封するという快挙をなし遂げて優勝と、夏春連続優勝の偉業を達成した著者は、プロに入ってからも連日の力投によって“鉄腕”の名をほしいままにしたが、昭和17年には、前日登板しながらも、その翌日、名古屋を相手に28回を投げ抜くという超人的な活躍をした。戦後も13無四死球試合の日本記録を作るなど、日本野球史上に輝かしい足跡を残した著者が、半世紀の野球生活の中で出会った多くの野球人や勝負の思い出を、懐かしさを込めて綴っている。
目次
12年夏の甲子園大会決勝で対決した川上、吉原
川名山グラウンドで猛練習の日々
13年のセンバツで全試合を完封して優勝
兄の後を追って、セネタースに入団
苅田監督宅にタダで合宿
プロで川上と初めて投げ合う
川上、鬼頭の壮烈な首位打者争い
1安打完封勝利の翌日に延長28回を投げ抜く
28回引き分け試合の前後は延長戦続出
グラウンドで出会い、圧倒された選手
その場で賞金くれた石本監督
入団から4年間1日も休まず皆勤
石本監督直伝の秘球まじえ40勝19完封!
旧満州から名古屋へ帰って迎えた終戦
すべてプロ入りした野口4兄弟〔ほか〕
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