内容説明
1945年8月15日、朝鮮は「光復」を迎えた。「子供も飛び跳ね万歳、大人も飛び跳ね万歳」彷徨する朝鮮総督府と在住日本人。北からはソ連軍の進攻、沖縄からは進駐米軍。朝鮮建国準備委員会の活動が広まる一方、昨日までの「新日派」の困惑は深まる…米ソの駆引きを背景に展開された「解放政局」の激動のドラマを丹念に追究し、南北朝鮮の今日を決定づけたルーツを探る。とりわけ朝鮮のその後の展開を見るさいに、この半年が持つ意味の重さは決定的であろう。
目次
序章 解放から南北分断へ
第1章 朝鮮総督府の対応
第2章 民族主義者たちの動向
第3章 人民共和国運動の行方
第4章 社会主義者たちの困難
第5章 「新日派」問題の重さ
第6章 国際政治のはざまで
第7章 北部朝鮮における八・一五
終章 裏切られた解放



