内容説明
13―14世紀、日本の歴史はひとつの根本的切断を体験した。「日本的近世」なるものを準備したこの切断の意味を、自然=ピュシスの力と直接わたりあう「悪党」的人々を座標軸として解き明かす、歴史のボヘミアン理論。
目次
歴史のボヘミアン理論へ
真言立川流と文観
春画―ピュシスか、テクネーか?
妖怪画と博物学
市場の言葉のアルチザン―宮武外骨論
江戸の王権―そのアルケオロジー
一八六八年の王権
異教的モノテイスム
黄色い狐の王
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ましまろ
2
植芝さんつながりで読みました。2010/07/19
キャベ
0
「ディスコミュニケーション」で副読本として紹介されていたので読みました。 聖歓喜天のことや、都市とケガレ論など、ワクワクする内容が盛りだくさん。 読む前と読んだ後て世界の見え方が変わったように感じたものです。 …読んだのは10年以上前ですが。
YY
0
確かに、歴史の流れに「一応」沿って書いてはあるし、まあ、確かに後醍醐はそういうところもあるし、とは思うけれど、歴史的に実証は全くされていない。歴史の本じゃあないわな。そもそもたぶん、学術的に論証されたともいえない。でも面白いとは思う。2012/11/14