内容説明
余人の追随を許さぬ史料の緻密な読み、歴史の構図と人物の適確な把握―公・武の頂点に君臨しようとする義満の動きとその死、そしてそれ以後を簡潔に力強く描き出す歴史叙述の傑作。
目次
1 家時の置文
2 尊氏と直義
3 三代将軍
4 南北一統
5 大名統御へ
6 五山十刹
7 北山殿
8 日本国王
9 管領と重臣
10 鎌倉公方
11 将軍暗殺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nagoyan
10
優。まず、読みやすい。「最前線」を読んだ後に、これを読むのもまた。2020/08/30
こんがら童子
1
絶海中津が「君臣の道」を説いたり、当時の武将が天命思想を持ちだして戦を起こしたりすることを見ると、臨済宗の僧侶が普通に使う位、中国の思想は日本の社会に入り込んでいたことがよく分かる。2010/05/31
米村こなん
0
学術論文なので、当然ながら、義満の狂気が簡潔明瞭な佐藤の筆致からは浮かび上がらない。やはり小説の想像力の方が義満の闇=病みを照らすのか?2016/03/13
大典太
0
一に権力二に権力、三四がなくて五に権力www2014/03/21
凡栽
0
武家の長たる義満が、公家勢力の頂点に登るまでの軌跡。野望潰えた後の、元いた武家の長へと回帰していく将軍達。2011/09/03